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国防色
「国防色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国防色の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三月の第四日曜」より 著者:宮本百合子
ございます」 サイばかりではなく、黒いレース・ショールの女も大きい折鞄を下げた
国防色の服の男、巻ゲートルの男、一団が前後してラウド・スピイカアが同じ文句をくり....
「昔の火事」より 著者:宮本百合子
かしていたかと思うと、碌三の店をのぞいて、すいているとふらりと入って来たりする。
国防色の平べったい袋をいつか鏡のところへ置き忘れて行った若いのがあった。財布でも....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
わざわざ列をはなれてそばへよってゆく男たちもあった。 すると、白開襟シャツに
国防色のズボン、巻ゲートルの三十がらみの大柄の男が、あっち向きにひろ子のついわき....
「渡舟場」より 著者:豊島与志雄
権を持つかのように、他からの異議を許さないことが、一座の皆に感ぜられていました。
国防色の詰襟の服装、だいぶ伸びてきた荒い頭髪にかこまれてる、堅固な額とじっと見据....
「米」より 著者:犬田卯
彼女は、最近人に見せたことのないような嬉しげな微笑を顔いっぱいに湛えた。 勇は
国防色のスフの上衣を脱ぎ、上り端へ胡座をかいてから、小さい新聞包みを母の方へ押し....