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国際主義
「国際主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
国際主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
の話だ。新時代を逃がしてはいけない。日本を基礎にした世界主義! 国家を土台にした
国際主義! これが当来の新思想だ。仏蘭西を見ろ仏蘭西を! ナポレオン三世の奸雄振....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
妥当の真理の把持者は落ち着いていられる。民族共同体の運命に本能的な安危を感じない
国際主義者は冷やかに静観してすまされる。共存同悲の大衆へのあわれみが肉体的な交感....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
なった。 明治神宮体育会の系統が民族主義的スポーツ団体だとすれば、之に対立する
国際主義的スポーツ団体は国際オリムピック系の日本体育協会だろう。処が一頃明治神宮....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
わけである。 国防上の第二の問題は、思想問題である。ここでは悪玉は、「極端なる
国際主義」と「利己主義」と「個人主義」とであり、又「泰西文明の無批判的吸収」と「....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
すのだというのである。国内問題としてよりも先に、国家対立を整調するという意味での
国際主義の光の中で人民戦線は検閲し直されるべきものだという。但しこの場合
国際主義....
「読書法」より 著者:戸坂潤
文学翻訳問題」では、日本文化の国粋主義的宣揚としては撞着を免れないが、日本文化の
国際主義的強調として重大な意義を見出されている。――第三篇は日本文壇に於ける矛盾....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
愛とがどう結び付くのかと見ると、「日本精神」とは「真に日本の国を愛し、国民主義と
国際主義との一致の道によって個人的にも国家的にも益々日本を本当のよい国に生長発展....
「プロレタリア文学における国際的主題について」より 著者:宮本百合子
ているのだ。 この実例だけでも、ブルジョア文学の領域内で、異国趣味を基礎とする
国際主義は民族主義の泥沼にはまってついにファッショ化するものだということが十分明....
「俳優への手紙」より 著者:三好十郎
く神聖な言葉の隠れ蓑の中で、私利と私慾を計ろうとする徒輩か、一般的・自由主義的・
国際主義的「良心」――即ちいつなんどきでも「敵性」となり得るしろものを国民の間に....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
る「人間群物語」といってよい。 清盛は、源氏物語的な平安朝の鎖国主義を開放した
国際主義であった、といったら、へんに思う人もあるかもしれないが、事実なのである。....