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園遊会
「園遊会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
園遊会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
にか船中に漂《ただよ》いだした感じがしてなりませんでした。
ハワイに入る前夜、
園遊会が盛大《せいだい》に開かれ、会長のK博士夫妻もインデアンの羽根飾《はねかざ....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
くと、お土産といって折箱入りの新橋小萩堂の粟餅を差し出した。 「もっとも、これ、
園遊会の貰いものなんだけれど、お土産に融通しちまうわ」 そういって、まずわたく....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
を雇って深川の清澄公園へ行って見た。アルコウ会という会と、それから某看護婦会との
園遊会でにぎわっている。関東震火災の数日後このへんの焼け野を見て歩いたとき、この....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
ある。 そこで、左も右くも今日、文学が職業として成立し、多くの文人中には大臣の
園遊会に招かれて絹帽を被って出掛けるものも一人や二人あるようになったのは、文人の....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
。午後下剤を飲み、夜に入りて十数回の下痢があった。 二十六日 せっかくの出獄歓迎
園遊会に出席はしたが、何分疲労が、甚だしいので、写真を取ったあとですぐに帰宅した....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
いません、飛んだ失礼をいたしました。……先達って、奥様がお好みのお催しで、お邸に
園遊会の仮装がございました時、私がいたしました、あの、このこしらえが、余りよく似....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
っている夢の数は多いがそのうちの二、三の馬鹿らしきものを選ぶ。 私の庭で私は大
園遊会を催した。集まるものは主として画家であり、ことに二科の会員はみな、出席して....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
のため全壊し、又空襲でわずかにのこった門番小屋や大門も焼けてしまっておりました。
園遊会の写真などを土蔵の隅にみつけ出したりする時に、こんな生活を羨しがったり、或....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
祭りの風景であった。それも門前でなしに門内に店が並んでいるのだから、田舎の子供の
園遊会のようなものだ。道場がせまいので、庭で武技を行うのである。 念流の伝授以....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
くる王子のように、わたしは幽霊界をさまよっているような気になった。 総督邸では
園遊会を催しているので、私たち二人は帰途につく招待客の群集に巻き込まれてしまった....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
てる。 桜のちるほとりに、青海波をそめぬいた赤前垂の女を写し出して、お花見か、
園遊会かの華かな近代風景を聯想せしめる、より江氏の句も明るくて感じがよい。 花の....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
しょう。沢山の註文があると見えて、出来たのを入れた箱が積んであります。 「あれは
園遊会などの余興にも出るのだよ。囃しにつれてするのを曲取とかいうそうだよ。まあ御....
「チェーホフの短篇に就いて」より 著者:神西清
先日、カサリン・マンスフィールドの短篇集を読む機会があって大変たのしかった。崎山正毅氏の訳も立派だと思った。中でも『
園遊会』などは三度くりかえして読んだが、やはり面白さに変りはなかった。これに反し....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
しかしチベットの下等社会の婦女子および大変喧嘩好きの下等社会の男子が寄り集まって
園遊会を催して居るのですから、いずれ喧嘩か何か起るべき筈であるが、それの起らんの....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
ざいますか?」 と夫人に訊いてみました。 「ええそうですの、当日は披露をかねた
園遊会を麻布の御木井邸で開かれたんですが、私も招待されて参りましたからよく記憶し....