土一升に金一升[語句情報] »
土一升に金一升
「土一升に金一升〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
土一升に金一升の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
けんか》多く大事を惹き起こさん、故に一人を刑して万人慎むの法なり、と。西洋諸国、
土一升に金一升を惜しまず鋭意して公園を設くるも、人々に不快の念を懐かしめず、民心....
「幻影の盾」より 著者:夏目漱石
一つ向《むこう》へ渡ると日の目が多い、暖かじゃ。それに酒が甘くて金が落ちている。
土一升に金一升……うそじゃ無い、本間《ほんま》の話じゃ。手を振るのは聞きとも無い....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
田舎なら木の根や石の下、草原なぞの到るところに葬ることが出来るが、名にし負う
土一升に金一升の都には、そんな余地は滅多にない。出入りの田舎者に頼んで情を明かし....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
エ、広い地所が要《い》るようではとても西洋人に出来ない事です。西洋の都はそれこそ
土一升に金一升と申す位の高い土地ですからそこで広い地所を取れません。つまり西洋で....