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「土代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

土代の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
を最も有益に利用するつもりで、じっとしたまま坐っていた。けれどもただ眼の前に、美土代町《みとしろちょう》と小川町が、丁字《ていじ》になって交叉している三つ角の雑....
悪魔祈祷書」より 著者:夢野久作
ネエエ――てんで、月琴を担いで上海にでも渡って一旗上げようかテナ事で、御存じの美土代町の銀行の石段にアセチレンを付けて、道楽半分に買集めていた探偵小説の本だの教....
泣虫小僧」より 著者:林芙美子
まで送ってゆくかな。安心しな」 「ねえ、ここはどこ?」 「ここか、ここは神田|美土代町《みとしろちょう》さ……」 手紙を書き終ると、隆山は厚い唇で封をしめして....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
そこらは抜目無くして置いた事は、後で御覧なすっても解りますが、時に今ね母親さん美土代町の奧州屋の旦那がね、ほんとに粋な苦労人で、美代ちゃんを呼んで度々お座敷も重....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
も大本教とおなじく、中山おみきさんという中国辺田舎のおばあさんが教主で、神田|美土代町《みとしろちょう》に立派に殿堂をしゃにかまえてしまった。これは信者の婦人が....
年賀郵便」より 著者:岡本綺堂
たのは明治三十六年の十一月であるが、それも半蔵門から数寄屋橋見附までと、神田|美土代町から数寄屋橋までの二線に過ぎず、市内の全線が今日のように完備したのは大正の....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
虫之口伝、十三三才之大事、十四秘々、十五桜歌之口伝、十六重之重附古歌之事、十七|土代、十八伝受之次第となっている。しかし伝授には後になると様々の切紙が何通もつく....