土岐[語句情報] » 土岐

「土岐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

土岐の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
いや》でも放課後六時半まではこんなところにいるより仕かたはなかった。確《たし》か土岐哀果《ときあいか》氏の歌に、――間違ったならば御免なさい。――「遠く来てこの....
白蛇の死」より 著者:海野十三
しきった様な男である。――一分、二分。春の夜は闌けて、甘く悩しく睡っていた。 「土岐さん! 土岐さん、一寸……」 不意に裏口へつづく狭い扉が少し開いて、その間....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
て後顧の憂を絶ち、弟羽柴秀長、稲葉一徹等を第一軍(二万五千)として、近江甲賀郡|土岐多羅越より、甥三好秀次、中村|一氏等を第二軍(二万)として大君畑越より、秀吉....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
斯波、畠山、京極、赤松の諸氏が加った。即ち東軍である。一方西軍たる山名方は一色、土岐、六角の諸勢を入れて総数|凡そ九万人と云われる。尤も此の数字は全国的に見た上....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
行ったことも知らなかった。 二 月の末になると、半蔵は名古屋から土岐、大井を経て、二十二里ばかりの道を家の方へ引き返した。帰りには中津川で日が暮....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
つ頂戴」 と由兵衞が頻りに喋って居ると、向うの四畳半の離れに二人連の客、一人は土岐様の藩中でございまして岡山五長太と云う士族さん、酒の上の悪い人、此の人は三十....
沼田の蚊帳」より 著者:田中貢太郎
為入れて、それを上州から野州方面に売っていたが、某時沼田へ往ったところで、領主の土岐家へ出入してる者があって、其の者から土岐家から出たと云う蚊帳を買って帰り、そ....
梟雄」より 著者:坂口安吾
に通じ、法蓮房とともに未来の名僧と仰がれるようになった。 南陽房は美濃の領主|土岐氏の家老長井|豊後守の舎弟であった。 長井は弟が名僧の器と人に仰がれるよう....
織田信長」より 著者:坂口安吾
昔の坊主仲間の南陽房にたよって、美濃の長井の家来となり、長井を殺し、長井の主人の土岐氏から聟をもらって、その聟を毒殺、土岐氏を追いだして、美濃一国の主人となって....
猿ヶ京片耳伝説」より 著者:国枝史郎
るわ。でも、その権、ご領主様に捕えられたじゃアないの」 「うん、沼田のお城下で、土岐様の手に捕えられたよ」 「お牢屋へ入れられたっていうじゃないの」 「その牢を....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
そり部屋内静かである。 と、俄に声をひそめ、総髪の武士いい出した。 「大坂城代土岐丹後守、東町奉行井上駿河守、西町奉行稲垣淡路守、この三人を抑えつけた今日、我....
二人町奴」より 著者:国枝史郎
、従うもの二三十人、いずれも武道鍛練の、度胸の据わった連中である。 その相手は土岐与左衛門と、その一味の浪人組、その数およそ三四十人。 おりから春、桜花の盛....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
おえいがまだ御城下を見たことはあんめえから、一緒に連れていって見せて来う。沼田は土岐様の御領地でございます。多助はおえいをつれて参り、見物させて帰ってくると、其....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
この年がくれて、文久元(一八六一)年になると、諭吉は、おなじ中津藩の上級士族、土岐太郎八の次女錦とけっこんしました。 ところが、その十二|月に、諭吉はヨーロ....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
った。 その学校の、古い時分の卒業生に、来馬琢道氏、伊井蓉峰氏、田村とし子氏、土岐善麿氏、太田孝之博士がある。わたしと大ていおんなし位の時代には、梅島昇君、鴨....