土崩[語句情報] » 土崩

「土崩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

土崩の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
ほうしょくだんい》するの幸福を得べし。然れども世界に誇るべき二千年来の家族主義は土崩瓦解《どほうがかい》するを免《まぬか》れざるなり。語に曰《いわく》、其罪を悪....
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
が合祀を濫用して姦を勧め、史蹟名勝を滅せし例は、この他にも多く、これがため山地は土崩れ、岩墜ち、風水の難おびただしく、県庁も気がつき、今月たちまち樹林を開墾する....
単独行」より 著者:加藤文太郎
り、これすなわち求むる道なり。焼の中腹道にして通行人も少なく、水の流るるところは土崩れを生じ道なくなかなか困難なり、それより中ノ湯を上り安房峠へいたる。なかなか....
運命」より 著者:幸田露伴
に葬る。賽児墓に祭りて、回るさの路、一山の麓を経たりしに、たま/\豪雨の後にして土崩れ石|露われたり。これを視るに石匣なりければ、就いて窺いて遂に異書と宝剣とを....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を指《さ》す名となったので、その原由は※が蟄居より出で来るよりも主として雷雨の際土崩れ水出で異様の骨骸化石を露わすにあっただろう、『和漢三才図会』四七、〈およそ....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
々日本民族の団結は、あの切藁を交えぬ土塀の如く、外来思想の風雨のために、遠からず土崩瓦解の運命に……」 いかがです。最前からお聞きの通り、この毬栗のフロック先....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
はそう気付くと同時に、私の頭の中に築き上げられた推理の空中楼閣が、早くも根柢から土崩瓦解し初めたように感じた。折角ここまで押し詰めて来た張り合いが、一時にパンク....
謡曲黒白談」より 著者:夢野久作
に操縦して、逆に外交上の便宜に利用し、銀山鉄壁の如き上官、重役の威厳を指呼の間に土崩瓦解せしめ、又は槓杆でも動かぬ長尻の訪客を咄嗟の間に紙片のように掃き出して終....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
彼らはすっかり絶望した。絶望に次いで混乱が来た。平和であった窩人部落は一朝にして土崩瓦壊した。 十人二十人組を組んで笹の平を去る者が出来た。「黄金の甲冑を取り....