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土建
「土建〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
土建の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野狐」より 著者:田中英光
万から十万の金を持っており、少なくても一万円の金は使ってゆくという。お客の種類は
土建か貿易関係の連中の接待が多いという。酔っ払って女給の腰に抱きつきながら、尻ふ....
「「乳房」創作メモ」より 著者:宮本百合子
オーエンとはどう結びついてその経験を研究し合ったか。 (一)オーエンの頃 その頃
土建の人というのはどうしていたか。 左翼の人はちっともかまってくれないの ハ....
「カストリ社事件」より 著者:坂口安吾
知り合いのアンチャンが、今では親分になっている。テキヤなどとは昔の言葉で、今では
土建業、ナント力組、即ち、紳士である。 その車組の善八親分に街でバッタリ会って....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
る。魂が浄まって、しごく、よきものだぞ。今朝まで泊っておった。オレは進駐軍関係の
土建業務もやっとるから、キリスト教のよいところも充分に知っとるが、やっぱし宗教は....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
っているときであった。 火元はキティ颱風でやられた海岸通りの道路工事をやってる
土建なんとか組の作業場で、十九か二十ぐらいの若い二人の労務者が賭をした。 「タバ....
「温浴」より 著者:坂口安吾
が、差配にくらべると、月とスッポンである。差配は七十ぐらいの老人で、市会議員で、
土建の社長だそうだ。 かりるに当って女房が挨拶に行ったら、温泉のぬるいことを例....
「心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
がありませんので、そんな新法律は全く知りませんでしたよ。え? ぼくの職業ですか?
土建会社の平社員ですよ。社長の秘書、悪く云えば用心棒ですかね。法律には縁がありま....
「光は影を」より 著者:岸田国士
うようにならぬのが原因であつた。彼は、父に無断で学校をやめ、友人の伯父の経営する
土建会社に事務員としてはいつた。父はそのことを賛成もせず、また強いて反対もしなか....
「戦後合格者」より 著者:坂口安吾
下である。私は日本共産党というニューフェースの出現には、すくなくともマーケットや
土建の何々組の出現よりはよほど期待をかけたのであるが、まったくマーケットの右に相....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
これも少し意外だつた。もつとも、後で聞いたところによると、小夜子の夫は、やつぱり
土建業の新興事業家だつた。ただ他の成金とちがうのは、戰爭以前から――財閥に深い關....
「冒した者」より 著者:三好十郎
から身辺の事はよく知らぬが、たしか近県に母と弟があり、自分は東京で下宿して、或る
土建会社の事務につとめ、夜芝居の勉強をしている。戯曲も書くと言うが一度も読んだこ....