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「土産物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

土産物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
気になり出した。明後日東京に帰るまでの間に、買い物でも見て歩きたいのだけれども、土産物《みやげもの》は木村が例の銀行切手をくずしてあり余るほど買って持たしてよこ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
お聴きください」 二 金右衛門らの一行は下総屋で夕食の馳走になって、土産物をもらったりして、暮れ六ツ過ぎた頃にここを出た。 今夜は一泊しろとしきり....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一 ある年の夏、わたしが房州の旅から帰って、形《かた》ばかりの土産物《みやげもの》をたずさえて半七老人を訪問すると、若いときから避暑旅行などを....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
時の休み茶屋や食い物店なども出来る。柿や栗や芒《すすき》の木兎《みみずく》などの土産物を売る店も出る。まったく平日と大違いの繁昌でした。 ところが、その繁昌の....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
半月ばかりの避暑旅行を終って、わたしが東京へ帰って来たのは八月のまだ暑い盛りであった。ちっとばかりの土産物を持って半七老人の家をたずねると、老人は湯から今帰ったところだと云って、縁....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んも相当に賑わっているところへ、今度の開帳を当て込んで急拵えの休み茶屋や、何かの土産物を売る店なども出来たので、ここらは場末と思われない程に繁昌していた。開帳は....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。その時には将軍家に種々の献上物をするのは勿論ですが、係りの諸役人にもそれぞれに土産物をくれます。かのズウフラも通辞役の人にくれたのを、その人が何かの都合で質に....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
から、三等の切符代とすれすれぐらいの金が来た。で、それで大急ぎで女房や子供等への土産物を買って、船に乗りこんだ。 いよいよ船に乗りこむ時には、ちょっと警察へ挨....
続獄中記」より 著者:大杉栄
まいという下心があるらしかったそうだ。現に同志の一人の細君は、面会へ行くたびにお土産物を持って彼を訪うて、ずいぶん歓待されたという話だ。が、僕の女房は、早く出獄....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
ゃ、贅沢もいえまい」 「では、通しますか」 「とにかく、こっちへ通してよろしい。土産物を見た上で、話を聞くか、追払うか、どっちかに決めよう」 博士は、把手から....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
代表者を迎えにいってはどうか」 「それがいいなあ。とりあえず僕は、ミミ族におくる土産物を用意するよ」 こんな連中も、多くではないが、のさばりでた。だが、このの....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
こんな古風な家が今でも巴里に残っているかと思えるようなラテン街の教授の家へ新吉は土産物の白絹一匹を抱えてはじめて行って見た。学課に身をいれなかったがまだ此の時分....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
いので、媒酌人の家ではどうしたのだろうと噂などしていましたところへ、ひょっくり、土産物なぞ持って訪ねて来ました。媒酌人は訊ねました。 「継子の様子はどうだね」 ....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
らかして、今頃新婚旅行でもあるまいさ。あのべらぼうに大きな寝観音の背中にはうんと土産物をかくしているそうだ、信託へ持ち込まないうちに盗ってやれ、鼻をあかしてやろ....
深夜の客」より 著者:大倉燁子
に七八年過ぎました。冬子は従兄に仙ちゃんという若い船員があって、航海から帰る度に土産物などを持って訪ねて来る。二人は幼少の頃同じ家で育ったとかで、まるで兄と妹の....