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土百姓
「土百姓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
土百姓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
《ほう》へ追い行かんとせしが、ふと伝三の舌を吐《は》きたるを見咎《みとが》め、『
土百姓《どびゃくしょう》めが、大胆《だいたん》にも□□□□□□□□□□□(虫食い....
「星座」より 著者:有島武郎
、俺のようなたたき大工の倅には考えられないこった。ブルジョアといえば森村も生れは
土百姓のくせにいやに臭いな」
ガンベはつけつけこういった。
けれどもおたけが....
「ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
である。徳さんの末路は悲惨であった。しかし徳さんもお玉さんもあくまで周囲の人間を
土百姓と罵って、自分達だけがほんとうの江戸っ子であると誇りつつ、長い一生を強情に....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
るにゃ当るまい。 その間抜けさ加減だから、露店の亭主に馬鹿にされるんだ。立派な
土百姓になりゃあがったな、田舎漢め!」 四十 主税はようよう、そ....
「親子」より 著者:有島武郎
ようになった。 「今お前は理想屋だとか言ったな。それだ。俺しはこのとおりの男だ。
土百姓同様の貧乏士族の家に生まれて、生まれるとから貧乏には慣れている。物心のつい....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
である。徳さんの末路は悲惨であった。しかし徳さんもお玉さんもあくまで周囲の人間を
土百姓と罵って、自分たちだけがほんとうの江戸っ児であると誇りつつ、長い一生を強情....
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
主義の提案は、忽ち全国へ大きな波紋を投げかけた。 「のぼせるにも程がある。町人や
土百姓に鉄砲をかつがせてなんになるかい」 「門地をどうするんじゃ。士族というお家....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
ガポールでも店らしい店を出しているのはみな支那人かインド人かだった。土人はほんの
土百姓かあるいは苦力《クウリイ》かだ。 その支那人やインド人やはみな泥棒みたい....
「桜の森の満開の下」より 著者:坂口安吾
せっかく所持品を奪ってみても中身がつまらなかったりするとチェッこの田舎者め、とか
土百姓めとか罵ったもので、つまり彼は都に就てはそれだけが知識の全部で、豪華な所持....
「イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
椅子に腰を下そうとしました。するとタラスのおかみさんが言いました。 「私はこんな
土百姓と一しょに御飯はいただけません。この汗の臭ったらがまんが出来ません。」 ....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
庫によると、野良から上ってきた百姓が棒キレを探してヘッピリ腰で身構えるので、この
土百姓めと武者修業がプッとふきだしてただ一打ちにと打ってかかるとヒラリと体をかわ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
「何てやんでえ、ヘッ笑かしやがら、ヘッ馬鹿にすら、ヘッヘッ馬鹿にしやがら、ヘッ
土百姓、ヘッ猿唐人め、」 太夫しゃくりが出るから、湯のかわりに、お賤が、 「あ....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
った立派な表彰状を出してさ、授与式をワザと面倒臭く、おごそかにすれば、もう彼奴等
土百姓はわけもなくころりさ。」――そう云ったのが岸野だと云うのだった。 ――ま....
「世間師」より 著者:小栗風葉
そのはずさ、七八年も世間師をしていちゃ、旅人根性は生涯抜けやしねえ、今さらとても
土百姓に返られるものか。」と言った。 女房の話では、万年屋は永くも五日ぐらいの....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
侍は両刀を腰に横たえて、天下の良民たる町人・百姓等を低く眼下に見下ろし、素町人・
土百姓と軽蔑して、場合によっては斬捨御免という程の権力をも有したものであった。侍....