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土芥
「土芥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
土芥の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
てあったと云う。司法警察官たる正当の職務により、正当なる手段を以て兇行後四年既に
土芥に帰せんとしていた殺人事件を発き、貢献多かった庄司利喜太郎氏は終始一貫支倉の....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
理由も無く、あたかも人を辱《はずかし》める特権でも有《もっ》ているように、文三を
土芥《どかい》の如くに蔑視《みくだ》して、犬猫の如くに待遇《とりあつか》ッて、剰....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
です。
そういう思いをして得て来た生命がけの糧《かて》を見ること、この娘さんは
土芥《どかい》にひとしい。
「ああ、もう日が暮れるじゃないの、また今晩もこんなと....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
れば、現世界の安寧《あんねい》もまた真の進歩も望むべからざるものと思う。 黄金は
土芥《どかい》か宝珠《ほうじゅ》か いろいろ経済的救済法あるいは社会改良法など....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
って曰く。 「老ドクトル閣下、吾々は今や父祖累代の財宝金銀、あらゆる物をば、全く
土芥のごとくに放擲したのである。今やこの五尺の体躯こそ、最も貴重すべき宝となった....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
もし些かでも野心があったらドンナ方面にでも活躍出来たのである。が、富貴顕栄を見る
土芥に等しく、旧外国語学校廃止後は官報局の一属僚を甘んじて世の栄達を冷笑していた....