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「在任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

在任の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、この木曾谷の支配が尾州藩の手から筑摩県の管轄に移るまでの間に民政|権判事として在任した土屋総蔵の名がいまだに人民の口に上るのでもわかる。 この郷里のありさま....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
本で、名は繁右衛門《しげえもん》。浜川、横山などが代官又は、手付役人として長崎に在任、雪之丞の父親を籠絡《ろうらく》して、不義の富を重ねていた頃、最高級の長崎奉....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
とこの精神病科教室には、ついこの頃まで正木敬之という名高いお方が、主任教授として在任しておられたので御座います」 「……マサキ……ケイシ……」 「……さようで…....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
物はおのずから癒えた。(同上〉 馬絆 吏部尚書の※氏の話に、かつて八蕃に在任の当時、官用で某所へ出向いた。 途中のある駅に着いた時に、駅の役人が注意し....
次郎物語」より 著者:下村湖人
、宝鏡先生についても、校長は、ただ次のようなことを述べたきりだった。 「先生が御在任中、ただの一時間も授業を休まれないで、諸君の教育に当って下すったことは感謝に....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
から浦塩の商人にまで連絡をつけて卒業生の生活の便宜まで心配した。二葉亭が語学校に在任したは僅かに三年であったが、その人格はあまねく露語学生を薫化して、先進市川及....
望郷」より 著者:服部之総
に出迎えて下さった人々のうち、たとえば北大の鳥山成人君は厳父が歩兵将校として札幌在任中にうまれた人、峯※君の亡父は長崎県人で拓銀の模範社員とうたわれた人、十幾年....
宇賀長者物語」より 著者:田中貢太郎
大島や、田辺島、葛島、比島など云う村村の丘陵が波の上に浮んでいた。長岡郡の国府に在任していた国司などが、任期を終えて都へ帰って往くには、大津の崎と云う処から船に....
三国志」より 著者:吉川英治
医療の効はあらわれてきた。孫策は時折、うすら笑みすら枕頭の人々に見せた。 「都に在任していた蒋林が帰りましたが、お会いなされますか」 すっかり容体が快いので、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
地のままといってよい。乱妨、反乱、同族の闘いなど、絶えまもない。――顕家は二年の在任ですっかり戦陣の起居に馴れた。根は根からの大宮人、任は国司という文官なのだが....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
川家の藩老、寺尾孫之丞勝信、また信行などの同族の人で、しかも熊本を離れた知行地に在任の者でもあろうか。そんな考えもうかぶが、あてにはならない。宿題として、なお他....
」より 著者:中谷宇吉郎
従四位下に叙任され、寺社奉行、大阪城代、京都所司代を経て老中首座となる。大阪城代在任中、天保八年大塩平八郎の騒擾事件があったが、善処よく平定せしめた。嘉永元年歿....
原子爆弾雑話」より 著者:中谷宇吉郎
ホーテの役割を免ぜられたものである。と言うのは、もしあの時の将官がそのまま続いて在任され、どんどん研究費を出し、学者の数も増やし、大いに頑張ってみても、我が国で....