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在位
「在位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
在位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
り、何となればその全体は尊王主義と民権主義との抱合たる姿を有すればなり。当時廟堂
在位の諸公はいかなる意見を政論上に抱きたるや。思うにまた民権説を蔑視し厭忌し危懼....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
付かったから犬寺の話に再追加するは、インドのマーラッタ王サホは五十年という長い間
在位して、一七四八年に※《そ》した。この王奇行多く、殊に犬を好む事、我が綱吉将軍....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
イゼンベルクの例の不決定性の原理に従えば、物質(エレクトロン)の各瞬間に於ける存
在位置は原理上、絶対的に厳密には決定出来ず、或る一定の確率を以て言い表わされる外....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
女には偶數(陰)の最小なるを撰び、男には奇數(陽)の最大なるをあげしもの也。堯が
在位七十歳、舜は五十歳といへる如きも陽數を尚ぶ思想より來れるものにして、之を實數....
「源氏物語」より 著者:紫式部
などをあそばして風流に暮らしておいでになった。女御《にょご》も更衣《こうい》も御
在位の時のままに侍しているが、東宮の母君の女御だけは、以前取り立てて御|寵愛《ち....
「源氏物語」より 著者:紫式部
命数の尽きる世が来たというように解釈をあそばすのであった。御退位になってからも御
在位時代に恩顧を受けた人たちは、今も優しく寛容な御性質をお慕い申し上げて、屈託な....
「源氏物語」より 著者:紫式部
御心の中では遺憾に思召された。実は新東宮だって六条院の御血統なのだが、冷泉院の御
在位中には御|煩悶もなくて過ごされたほど、例の密通の秘密は隠しおおされたが、その....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ながらわが宿からの秋ぞ変はれる このお歌は文学的の価値はともかくも、冷泉院の御
在位当時と今日とをお思い比べになって、寂しくお思いになる六条院の御実感と見えた。....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
野行幸の時、従駕した人麿の献ったものである。持統天皇の吉野行幸は前後三十二回(御
在位中三十一回御譲位後一回)であるが、万葉集年表(土屋文明氏)では、五年春夏の交....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
、たしかにその通りだろうと思う。私も声や声によって現される言葉には、その人間が現
在位置している場所、つまり、職業とか身分地位というようなものを綜合的によく具現し....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
あ、こんな物は……』 ニコル氏はフト思い出した様に、 『閣下、ナポレオン一世の
在位の頃に地位名望を得てその没後振わなくなった、ある貴族の子孫に当るものはござい....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
六二年で、わが朝の村上天皇の御宇に当っている。 次に西暦一〇七三年から八五年に
在位した法王グレゴリオ七世の大外交的手腕について検討してみよう。歴代法王のうち、....
「法然行伝」より 著者:中里介山
石の源内武者定明という者は、伯耆守《ほうきのかみ》源長明という者の嫡男で堀川院御
在位の時の滝口《たきぐち》の武者であったが、ここの預り処へ廻されて来たものである....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
のお心が絶対のものとして働いている。したがって、後白河院政の末年から、後鳥羽院御
在位の間は、京都には歌壇というものはまだ結成されておらなかった。ただ六条家だの御....
「古事記」より 著者:武田祐吉
する文獻は、この序文以外には何も傳わらない。 古事記の成立の企畫は、天武天皇(
在位六七二―六八六)にはじまる。天皇は、當時諸家に傳わつていた帝紀と本辭とが、誤....