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「在原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

在原の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
不尽の高根」より 著者:小島烏水
仕丁どもを召連れ、馬上|袖をからんで「時知らぬ山は富士の根」と詠じた情熱の詩人|在原業平も、流竄の途中に富士を見たのであった。墨染の衣を着た坊さんが、網代笠を片....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
た不幸の例について、吾人は実に多くのものを見聞している。たとえば我が王朝の歌人|在原業平《ありわらのなりひら》は、日本無比な情熱的な恋愛詩人で、かつ藤原氏の専横....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
からくれないに水くぐるとは……」 分らない。上の句に謎があるのか。 「その歌、在原の業平朝臣の詠んだ歌ね」 そういった春部の言葉が終るか終らないうちに、突然....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
に於ける存在物である、夫は自分自身の内界と外界とを有っている。このような生物の存在原理である生命現象は従って、内的並に外的な諸条件の上で初めて、成り立つことが可....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
」は、無論忘れられてはならぬ。日本では例えば官吏のストライキというものは官吏の存在原則上、不可能なことになっているが、ここに一つの重大な問題があるのである。社会....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
、直接であからさまで、擬人などという意図を余り意識しないからである。これを試に、在原業平の、「飽かなくにまだきも月の隠るるか山の端逃げて入れずもあらなむ」(古今....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
信輔卿は一巻の絵巻を吉備彦の前へ押し拡げた。 それは六歌仙の絵であった。……在原業平、僧正遍昭、喜撰法師、文屋康秀、大友黒主、小野小町……六人の姿が描かれて....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
二四)地代の性質及び定義。それに対し地代が支払われるもの (二五)歴史的起源。存在原因、それは種々なる耕地によって産出される収穫の相違から生ずる (二六)または....
みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
は五十ミリほどあって、見るからにスマートな姿をしている。そして脚の指に膜がない。在原の業平が東へ下ってきた時に、隅田川の言問の渡船場あたりで、嘴と脚の紅い水鳥を....
山の声」より 著者:宮城道雄
いう感じがしたし、東京を遠く離れてやって来たという感じが沁々としたのである。昔、在原業平が遠く都を離れて東《あずま》へ来た時に、都鳥を見て読んだ、 名にしおは....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いい、暗に『千載集』以前の智巧的傾向を圧え、近き世に再び姿がかわって「花山僧正・在原中将・素性・小町がのち、絶えたる歌の様わづかに聞ゆる時侍る」といっている。つ....
山の人生」より 著者:柳田国男
地方的に、または時代に相応した特色ともいうべきものがあったらしいのである。例えば在原業平の悠遊していたころには、鬼一口に喰いてんけりといったが、大江山の酒顛童子....