在名[語句情報] » 在名

「在名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

在名の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宝石の序曲」より 著者:松本泰
ない。ただハルピン育ち、神戸《こうべ》にも大阪にもいたことがあるというだけで、現在名乗っている名前さえ虚僞か本当か分からない。 府下目黒町八四一番地、中山とし....
創作人物の名前について」より 著者:夢野久作
でも全篇の実感をワヤにする虞がある。又は長谷倉とか東海林とかいったような稀有の実在名を持出すと振仮名の間違いという恐ろしい危険に陥り易いし、わざとらしい感じが必....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
――名古屋城天守閣の登臨を特許されたことは別問題として、あちらでも、こちらでも、在名古屋一流の名士、風流者、貧乏人といったようなものが、道庵を招請するの会の絶え....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
からん事を仰しゃる、貴方は此の浦賀中で男達とか侠客とか人がお前様を尊敬する所の現在名主役をも勤めて立派なお方、物の束をもなさる方で礼儀作法もお心得であろうのに、....
中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
、勝手に拵えてもいいかとも思われるが、氏名を呼ぶ方は、こういう場合に、姓のほかに在名を遣うことは知らない。一方は立派に源平藤橘の藤原で呼んで、他方も平氏であるの....