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「在外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

在外の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
、昨今は原価に足りない三十五銭、十八銭という損をした安値をいっても買人なしです、在外邦人へ向ければ売れるだろうと思って、米国に荷出をして居る名古屋の何某へ見本を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
いうを正しと惟《おも》う。 竜譚の発達に最も力を添えたは海蛇譚で、海蛇の事は予在外中数度『ネーチュル』その他でその起原を論戦したが、事すこぶる煩わしいからここ....
道標」より 著者:宮本百合子
。このとじこみは、山上元という最も適切な解説者つきで、モスク※に移動して来ている在外日本革命小図書館とでもいうべきものなのだった。 伸子は、腰かけから立って、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
文から推すにその処|甚《いと》危険で馬しばしば足を失するより出た話らしい。 予在外中、維新前外国通商およびその商品について毎度調査した結果、右にほぼ述べた通り....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ざる心性あるを示す由を記し、ただし牛に随って感じに多少鋭鈍の差があると注した。予在外中しばしば屠場近く住み、多くの牛が一列に歩んで殺されに往くとて交互哀鳴するを....
十二支考」より 著者:南方熊楠
て虫鳥を食うために至って巨眼だが、昼間眠る態が粋のまた粋たる猿子眠りだ。さて吾輩在外の頃は、いずれの動物園でも熱地産の猴や鸚哥《いんこ》を不断人工で熱した室に飼....
文学について」より 著者:宮本百合子
ゲンチャの一部の混乱と崩壊、ポーランド、ドイツの労働者へのテロル、帝国主義日本の在外官僚の反ソ的言動、全体として若く建設されつつある新しいソヴェト社会と、老朽し....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
大使館参事官なんて、とんでもない奴だ」 といいながら、ふと気がついて、書棚から在外使臣名簿を取り出して、頁をくった。そのうちに、彼は、びっくりしたような声を出....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
巴里祭 岡本かの子 彼等自らうら淋しく追放人といっている巴里幾年もの滞在外国人がある。初めはラテン区が彼等の巣窟だったが、次にモンマルトルに移り、今で....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
のY博士、倫敦正金支店のK氏一家、N氏夫妻、砲兵大尉だの学生だの、外務書記生だの在外商店の人々だの、なかなかの賑やかさだ。 甲板ゴルフ、麻雀、ブリッジ、碁、輪....
ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
ったと謂って好い。僕は、当時の「還学生」の名より「留学生」の名を好んだごとく、「在外研究員」の名を厭うて、自ら「留学生」と謂っていたのであった。僕はみずから寂し....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
う。申しあげようもありません。此の上は、隆治さんの無事に還る日が一日千秋です。(在外邦人はみんな帰すそうです。八十万内地に戻るそうです。) ともかく行って出来....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
て、缶詰ようかんを作り、また昨年から、さらに水ようかんの缶詰を作りましたところ、在外同胞の間に意外な好評を博し、今日では既に世界の隅々まで進出するに至りました。....
読書遍歴」より 著者:三木清
のを比較的多く読んだ。その時分私の中学で外国文学の新知識は、旧姓を永富といい、現在外交評論家として知られている鹿島守之助君であった。鹿島君は私どもよりは一年先輩....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
員を相棒に何をするつもりであったろう。二葉亭は明石中佐や花田中佐の日露戦役当時の在外運動を頻りに面白がっていたから、あるいはソンナ計画が心の底に萌していたかも解....