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「在昔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

在昔の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
ども、唯|徒《いたずら》に婦人の口を噤《きん》して能事《のうじ》終るとは思わず。在昔《ムカシ》大名の奥に奉公する婦人などが、手紙も見事に書き弁舌も爽にして、然か....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
ゝと言う。恰も雇人に任せたる蚕の如し。其生育如何は自問して自答に難からざる可し。在昔《ムカシ》大名高家の子供に心身|暗弱《あんじゃく》の者多かりしも、貴婦人が子....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
文事を一手に統轄し、いっさい政府の干渉を許さずして、あたかも文権の本局たるべし。在昔《ざいせき》、徳川政府|勘定所《かんじょうどころ》の例に、旗下《はたもと》の....
教育の目的」より 著者:福沢諭吉
》して自から奉ずるの資《し》となすが如き、その処置、毫《ごう》も盗賊に異ならず。在昔《ざいせき》、欧羅巴の白人が亜米利加に侵入してその土人を逐い、英人が印度地方....
徳育如何」より 著者:福沢諭吉
に適するがために、大いにその装《よそおい》を改めざるをえざるの時節なり。たとえば在昔《ざいせき》は、君臣の団結、国中三百所に相分れたる者が、今は一団の君臣となり....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
文明の精神たる人民の気力は日に退歩に赴《おもむ》けり。請う、試みにこれを論ぜん。在昔、足利・徳川の政府においては民を御するにただ力を用い、人民の政府に服するは力....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
》むるも憚《はばか》らざるは人情の常なり。内行を慎むが如き、非常の辛苦にあらず。在昔《ざいせき》はこれを戒むるの趣意、単にその人の一身にありしことなれども、今は....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
わが東国の古代には他の異族ありしことを認めんとするものあり。『常陸風土記』にも、在昔常陸には蝦夷すなわち山の佐伯、野の佐伯のほかに、土蜘蛛すなわち八掬脛なるもの....