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在銘
「在銘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
在銘の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、箱の紐に手をかけてほどきはじめました。 「ええ、銘がございますそうです」 「
在銘ものか。そうしてその銘は?」 箱の中から萌黄《もえぎ》の絹の袋入りの一刀を....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
出して行ったのがこの女中らしい。 ところでその金屏風の絵が、極彩色の狩野の何某
在銘で、玄宗皇帝が同じ榻子に、楊貴妃ともたれ合って、笛を吹いている処だから余程可....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
まい」 「それがなかなか素敵で、出処が確かなものなんですよ」 「古刀か、新刀か。
在銘のものか、ただしは無銘か」 「古刀のパリパリで、たしかやすつなと言っていまし....
「民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
って数は多くできず、また金額も高価になります。作る者は多くは名工。それ故、器には
在銘のものが多いのです。用いる人は貴族や富者です。実用品というよりも飾り物が多く....
「日本民芸館について」より 著者:柳宗悦
ある人は歴史的に貴重だということに重きを置き、ある人は伝来の由緒を尊び、ある人は
在銘のものを敬い、ある人は技巧の精緻なものを美しいとし、ある人は稀だということに....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
の一輪牡丹、金の目貫は英一|蝶の下絵を宗※が彫りました銘作でございます。鍔は信家
在銘で山水に釣り人物で、お鞘に塗は相違なく間に合いますから、柄糸は黒の五分に致し....