在院[語句情報] » 在院

「在院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

在院の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
HUMAN LOST」より 著者:太宰治
試案下書。 一、昭和十一年十月十三日より、ひとつき間、東京市板橋区M脳病院に在院。パヴィナアル中毒全治。以後は、 一、十一年十一月より十二年(二十九歳)六月....
変な音」より 著者:夏目漱石
ろしの事などはとんと思い出す暇もなかった。それよりはむしろ自分に近い運命を持った在院の患者の経過の方が気にかかった。看護婦に一等の病人は何人いるのかと聞くと、三....
少女地獄」より 著者:夢野久作
か」 「行くもんですか。一人で行ったのです」 「成る程。それでユリ子はお留守中、在院していたでしょうか」 「……サア……いたはずですが……連れて行かないのですか....
ある女の生涯」より 著者:島崎藤村
を送りに行って来ることもあった。夏らしい日あたりや、影や、時の物の茄子でも漬けて在院中の慰みとするに好いような沢山な円い小石がその川岸にあった。あの小山の家の方....
『新新訳源氏物語』あとがき」より 著者:与謝野晶子
ある。女三の宮の物の紛れもそれである。後の主人公|薫大将の出生のために朱雀院の御在院中の後宮のことが突然語り出され、帝の女三の宮内親王への御溺愛によって、薫の宮....
腐った蜉蝣」より 著者:蘭郁二郎
はじめ私達四人は、すぐこの町で一番大きい村田医院へかけつけた。 折よく村田氏は在院していてしばらく春日と何か専門語で話合った揚句、春日は、 『ネネさん、一刻を....
芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
やまりではなかろうかと思ってやまないのである。 そしてまた彼女は、千葉の病院に在院中も、若き助手などを見ると騒ぎまわって見苦しかったと語った看護婦があった。も....