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圭
「圭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
圭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
三 無礼講の酒宴にぐたぐたに酔ってしまった若武士たちは、九つのお土
圭《とけい》が鳴るのを合図に総立ちになって退出しようとすると、急にお傍用人が奥殿....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
へといそぐのであった。 花陵島! そこは僕の赴任地なのだ。 僕――理学士大隅
圭造は、花陵島にある地震観測所へ、いま赴任の途にあるのだ。その観測所では、飯島君....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
》にしていた。 この家における目下の下宿人は、水戸の外《ほか》に、音楽家の高田
圭介と音羽子の夫妻があり、それからソ連の商人でケノフスキーという人物も滞在してい....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
例だった。この光景を、見ていて見ていないふりをしている奴に、カウンター兼給仕長の
圭さんというのが居る。これは本名を鳥居
圭三という三十五にもなる男でカフェ・ネオン....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
も、芦屋、御影、神戸東部の濃密爆撃のため、全焼した。しかし一同無事。 姉さんと
圭介君は、益兄さんの勤務している広島の近くへ行くし、咲ちゃんと修ちゃんは御影へ残....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
だった。そして、顴骨から下が断崖状をなしている所を見ると、その部分の表出が険しい
圭角的なもののように思われ、また真直に垂下した鼻梁にも、それが鼻翼よりも長く垂れ....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
騰貴するから、幾年後には何千円を値いするようになるかも計られない。日本では、伊藤
圭介翁の遺書が大学の書庫に収められてる筈であるが、其外に恐らく五部と無いものであ....
「香水紳士」より 著者:大阪圭吉
香水紳士 大阪
圭吉 品川の駅で、すぐ前の席へ、その無遠慮なお客さんが乗り込んで来ると、クルミ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
許されないとしたら――特別な風情が、新子のからだには、流れていた。 襖一重の姉
圭子の部屋は、およそ異人種でもが住んでいるほど、区切られて特異であった。 床の....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
なかった。鋭く稜形に切りそがれた顴骨、鼠色の顎鬚――と数えてみても、一つは性格の
圭角そのもののようでもあり、またもう一つからは、浅薄な異教味や、喝するような威々....
「橋の上」より 著者:犬田卯
一 「渡れ
圭太!」 「早く渡るんだ、臆病奴!」 K川に架けられた長い橋――半ば朽ちてぐら....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
持のものではない。 戦争中にくらべると、警察というものの持っている感じも、随分
圭角がとれて来たし、まして、大阪の警察は例えば闇市場の取締り方一つくらべてみても....
「青蛙神」より 著者:岡本綺堂
第一幕の登場人物 李中行 その妻 柳 その忰 中二 その娘 阿香 高田
圭吉 旅の男 時は現代。陰暦八月十五日のゆうぐれ。 満州、大連市外の村はずれ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
唯一神教 一、クエーカー宗 本宗原名 Quaker(クエーカー) 和漢訳名
圭哥児宗 一、プレスビテリアン宗 本宗原名 Presbyterian(プレ....
「良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
ある。名手の外皮に童技童心を包蔵していることは明瞭である。 元来、良寛様は相当
圭角のある人であるようである。とても聞かん気に充ちた人であるかと思われる筋の見え....