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地の塩
「地の塩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地の塩の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
ゴーリキイが波瀾多いジクザクの道を経てその晩年には遂に人類的な規模で進歩的文化の
地の塩となり得た迄の過程には、とりも直さず十九世紀後半(明治元年頃)から今日まで....
「人間性・政治・文学(1)」より 著者:宮本百合子
多くの問題を示唆する。そして、たとえ「雲の会」そのものが地上にふかく舞い下りて、
地の塩とならないにしても、その刺戟から更に新鮮な機運がわき出て、一九三三年ごろエ....
「風博士」より 著者:坂口安吾
、即ち余の妻はバスク生れの女性であった。彼の女は余の研究を助くること、疑いもなく
地の塩であったのである。蛸博士はこの点に深く目をつけたのである。ああ、千慮の一失....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
そのアベコベのことである。市民の当座の利益には反するけれども、やがて熱海にとって
地の塩たるべき計画性ある根本的な施策であった。奇も変もない当り前の根本的なことで....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
の他人の幸福のためにおせっかいな心から、そしてキリストの「なんじらは世の光なり、
地の塩なり」といわれた言葉などを思い出して、少しく叔母に精神的に和らげられたる家....