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地侍
「地侍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地侍の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
、然様《そう》なれば然無《さな》きだに他国者の天降《あまくだ》り武士を憎んで居る
地侍の怒り出すのも亦有り内の情状であるから、そこで一揆《いっき》も起るべき可能性....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろう。そのお部屋様というのが、そういうお前、話の分った女であった日にゃあ、土臭い
地侍ばかり食べつけているのと違って、こっちもがんりきの百だよ、野暮《やぼ》におび....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
。あの若侍に目が付いたか」 「眼が付かいで何としょう。縦から見ても横から見ても土
地侍とは見えぬ人体じゃもん」 「うんうん。上方風の細折結に羽二重の紋服、天鵞絨裾....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
師そのままな僧が、手槍を持って二人もこの殺伐な群れの中に交じっている。 あとは
地侍や、ならず者の徒であろう。服装は雑多だが、足拵えは、どれを見ても、軽捷に馴れ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を、しずかな夕霞の下に見出だす。 さっきから人待ち顔に、安福寺の下に佇んでいた
地侍風の男がある。――いま、眼のまえの街道へ見えた二人づれの影へ、なつかしげに、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
くもない」 「いやしかし、もし矢矧川より先へは出るなとの制約さえなければ、濃尾の
地侍、半島のお味方も、呼応して来ましたろうし、また作戦も自由に、よい勝負ができた....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
と見られます、加うるにお味方の兵、地の理に晦く、敵は闇夜でもこの辺の道には迷わぬ
地侍です。――それに彼の士気はすこぶる昂まっておるように思われますゆえ、城を突出....