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「地力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地力の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
をとる。除るとなれば気にして一本残さずとる。農家は更に賢いのである。草を絶やすと地力を尽すと云う。草をとって生のまゝ土に埋め、或は烈日に乾燥させ、焼いて灰にし、....
読書法」より 著者:戸坂潤
冬を越す蕾』から二三採用されたものがある。 序の言葉、「私は、小説を書いて行く地力の骨組みを強くする意味からも、適当な機会に評論風な仕事に於て自分をもっと鍛錬....
今日の文学に求められているヒューマニズム」より 著者:宮本百合子
文学に新たな内容のヒューマニズムが求められる理由があるのである。 こういう生活地力の方からの大衆的感情、感覚なしに、作家や評論家が従前のとおり大衆対作家・評論....
序(『昼夜随筆』)」より 著者:宮本百合子
その後にかかれたものの内容の裡に蓄積されていると思う。 私は、小説を書いてゆく地力の骨組みを強くする意味からも、適当な機会に評論風な仕事に於いて自分をもっと鍛....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、おさえつけてブンなぐる。 それをウスノロが必死になってはね起きると、かなりの地力《じりき》を持っていると見えて、とうとうはね起きてしまい、はね起きると共に、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
出してしまいました。取縋《とりすが》ってみたところで、お雪ちゃんの力では、米友の地力を如何《いかん》ともすることができません――だが、目に見えないあの暴君タイプ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
私は女の先輩として、なかなか敬服措くあたわざるところがある。理解力にしろ、生活の地力であすこ迄高めていらっしゃるのですから、実にフレキシブルです。そして労苦の中....
ひと吾を公式主義者と呼ぶ」より 著者:戸坂潤
ズムであるばかりでなく、そのメカニズムが感性的な実際性(アクチュアリティー)を実地力(実践力)を、持っていることを必要とする。公式はそういう時に役に立つので、公....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
っても負けてもとても綺麗で、調子づくと五人十人突きとばして役相撲まで食ってしまう地力があるのに、本場所になると地力がでずに弱い相手に負けるのは、ちょっと不利にな....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
がれがきまって、大兵のコーブをみごとにはねかえした、かえされたコーブもさるもの、地力をたのみにもうぜんと襲来した、その右手には、こうこうたる懐剣が光って、じりじ....
十五年」より 著者:山本実彦
が大国的に、外の大民族と対等の文化的姿勢を取れるようになった。我が民族は伸び行く地力と、咀嚼とがあった。さりながら、私はそのときから十四年も経過して、依然呉下の....