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地動
「地動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地動の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
観に立脚した人生を写さなければならぬならば、同様に又如何なる詩人もコペルニクスの
地動説に立脚した日月山川を歌わなければならぬ。が、「太陽は西に沈み」と言う代りに....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
できる限り論争を避けようと務めたが結局やはり不名誉な禁錮の刑を宣告され、その上に
地動説の否定を誓わさせられた。しかしてそれ以来、太陽系中における地球の位置に関す....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
も無理ではなかった。窓に微かな閃光が燦めいて、鎧扉の輪廓が明瞭に浮び上ると、遠く
地動のような雷鳴が、おどろと這い寄って来る。そうした凄愴な空気の中で、法水は凝然....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
なっている」云々といったのである。五百は怪んで、鮓久が去った後に兄に問うて、始て
地動説の講釈を聞いた。その後兄の机の上に『気海観瀾』と『地理全志』とのあるのを見....
「甲賀三郎氏に答う」より 著者:夢野久作
ところの犯罪用具そのものであった。 この故にコペルニクスの探偵趣味は生命がけの
地動説を発表して聖書のインチキを曝露し、羅馬法王を狼狽、震駭させた。この故にニュ....
「幸福の感覚」より 著者:宮本百合子
にして、地のはてというものに対する恐怖を神聖なものとして守っていた。星を観測して
地動説をとなえたガリレイが、そういう固定観念にぶつかって、生命の危険におびやかさ....
「科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
に感じると思う。何故なら、すべての近世科学の歴史は、たとえばガリレイが十七世紀の
地動説をとなえたとき、宗教裁判で罰せられ生命さえ脅かされた事実をつげている。 ....
「愚禿親鸞」より 著者:西田幾多郎
宗教の真髄である。宗教の事は世のいわゆる学問知識と何ら交渉もない。コペルニカスの
地動説が真理であろうが、トレミーの天動説が真理であろうが、そういうことは何方《ど....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
なぜこの転回がコペルニクス的と呼ばれるかに就いては腑に落ちない点があるのである。
地動説を唱えて投獄されたコペルニクスは、宇宙の中心がカトリック教会の信条とは異っ....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
ちで大和の地震はかなり大きかったと見えて、「書紀」にも「七年夏四月乙未朔、辛酉、
地動き、舎屋悉く破る、即ち四方に令し、地震の神を祭らしむ」と言ってある。 日本....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
しょう。 このケプラーの時代は雄渾な才能の時代でガリレオ・ガリレイはケプラーの
地動説が本になったとき、ラテン語の手紙をよこして、自分は同じ考えであったが、発表....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
て、太陽は勿論其の他の遊星も皆その周囲を運行するものと考えた。後にコペルニカスの
地動説が出て前説よりも遥かに簡単に天体の運動を説明し得る事が分り、ケプレル、ニュ....
「哲学入門」より 著者:三木清
コペルニクス的転※と称せられるものであって、あたかもコペルニクスによって天動説が
地動説に転換されたように、それまで客観を中心としていた認識論が主観を中心とするこ....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
るその源を尋ぬれば、疑いの一点より出でざるものなし。ガリレオが天文の旧説を疑いて
地動を発明し、ガルハニが蟆《がま》の脚の※搦《ちくじゃく》するを疑いて動物のエレ....