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地均し
「地均し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地均しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間灰」より 著者:海野十三
谷二郎の家までついていたという話でしたが、これはハッキリ見えませんでした。誰かが
地均しをしたような形跡は見ました」 「フン、フン」と署長はまた手帖へ書きこんで「....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
本館の中庭の風情となっておったもので御座いますが、この解放治療場開設のため周囲を
地均し致しまして以来、斯様に著しい衰弱の色を見せて参りましたのは、何かの凶い前兆....
「狸石」より 著者:豊島与志雄
辺に転っていた石塊は、すっかり何処へか持ち運ばれてしまい、雑草は抜かれ、きれいに
地均しされた。やがては人家が建てられることだろう。狸石ももう人目にふれず、忘れられてしまうことだろう。....
「どぶろく幻想」より 著者:豊島与志雄
投げこんで、俺には全然意味も感情も通じない言葉を呟いた。それから鍬で穴を埋めた。
地均しをして、草を分けて道に出た。へんに気がせいて、ゆっくりしておられない思いだ....
「地上」より 著者:島田清次郎
坦な大道が緩い傾斜をなして新開の空地と高い煉瓦塀との間にひらかれている。空地には
地均し工事の最中らしい切り倒された樹木の幹や泥のこびりついた生々しい木の根が春の....