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「地変〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地変の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
住民は禍《わざわ》いなるかな。天公|桂《かつら》内閣の暴政を怒《いか》るか、天災地変は年一年|甚《はなはだ》しくなる。国家のため実に寒心に堪えぬ次第ではないか。....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
あたって、係累の多い者ほど、惨害はその惨の甚しいものがあるからであろう。 天災地変の禍害というも、これが単に財産居住を失うに止まるか、もしくはその身一身を処決....
海底大陸」より 著者:海野十三
時に死にたえるようなことはない。もちろん、アトランティス大陸の生物の多くは、その地変のとき死んだが、その中に執念ぶかく生きのこったのが、今日の海底超人という一族....
怪異考」より 著者:寺田寅彦
話がかなりの生々しい色彩をもって流布されていた事は確からしい。 土佐における大地変の最初の記録としては、西暦六八四年天武天皇の時代の地震で、土地五十万|頃が陥....
化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
かしこの話がともかくもそういう学問上の問題の導火線となりうる事だけは事実である。地変に関係のある怪異では空中から毛の降る現象がある。これについては古来記録が少な....
ロプ・ノールその他」より 著者:寺田寅彦
。この地方には高さ五百メートルほどのなまなましい断層の痕もあるそうである。こんな地変のために地盤が傾動すれば河流の転位なども当然起こりうるであろう。 もう一度....
伊吹山の句について」より 著者:寺田寅彦
線路は、この顕著な「地殻の割れ目」を縫うて敷かれてある。 山の南側は、太古の大地変の痕跡を示して、山骨を露出し、急峻な姿をしているのであるが、大垣から見れば、....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
の現象はしかし過去において日本の複雑な景観の美を造り上げる原動力となった大規模の地変のかすかな余韻であることを考えると、われわれは現在の大地のおりおりの動揺を特....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
くわされたであろう。駄目と分って、彼は大憤慨の態でそこを出たが、なにぶんにも天災地変のことであり、人力ではどうすることもできなかった。 このとき横浜市内には火....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
でいた。自分の家であった。この家はその後こわされて建て直され、パリーの各街路の番地変更の時にやはりその番地も変えられたはずである。当時彼はその二階の古い広い部屋....
地震雑感」より 著者:寺田寅彦
事はむしろ第二義以下の問題と見られる傾向がある。この方面の専門家にとっては地震即地変である。またいわゆる震度の分布という問題についても地質学上の見地から見ればい....
現場の写真」より 著者:小酒井不木
ねばよいがなどと、時々私を気味悪がらせておりました。けれども、幸いに、大きな天災地変もなく、五月に入ってからは急に暖かくなって、実験室の前の躑躅が一時に咲き揃い....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
としても、なお延長火災の際の場合と同じく、他日お互いに累を及ぼす事を顧慮して、寺地変更の議が生じ、それが決定せぬ間、まず他の寺院の造営に従事したものであった。そ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を知らず。 英国の民間に行わるる暦書あり。毎年これを頒布して、その翌年中の天災地変、毎日の吉凶禍福を前定す。しかしてこれを前定するの法は、古代の天文学家の推歩....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ばかりの地方がかなり沢山あるようです。これは何によってそうなったのでしょう。天災地変に因るのは別として、大抵は都会生活の行きづまりが倍加して田舎生活に響いたので....