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地尻
「地尻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地尻の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
辺が中心です。西両国、今の公園地の前の大川縁に、水茶屋が七軒ばかりもあった。この
地尻に、長左衛門という寄席がありましたっけ。有名な羽衣せんべいも、加賀屋横町にあ....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
まわ》って、後《うしろ》の墓地へ来て見ると、新仏《しんぼとけ》が有ったと見えて、
地尻《じしり》に高い杉の木の下《した》に、白張《しらはり》の提灯が二張《ふたはり....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
というと、私が知っているのは禿《かむろ》が池というのが大門通りの突当り、住吉町の
地尻《じち》りにあった。今でも何か神社が残っているであろうが、かなり広い池をもっ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
所で、五重塔の方へ行こうとする通りに大きな石屋があるが、その横丁を曲って、石屋の
地尻で、門構えの家。玄関を這入ると二畳で、六畳の客間があり居間が六畳、それに四畳....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
る癖に。 御意でござります。 どこまで始末に了えねえか数が知れねえ。可いや、
地尻の番太と手前とは、己が芥子坊主の時分から居てつきの厄介者だ。当もねえのに、毎....