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「地帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
或悪魔主義者 彼は悪魔主義の詩人だった。が、勿論実生活の上では安全地帯の外に出ることはたった一度だけで懲《こ》り懲《ご》りしてしまった。 ....
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
る。そのうえで、私の苦しい気持は、はじめてほがらかになることだろう。 私は常緑地帯を歩きつづけながら、その暗い葉隠れのすきまからキラキラする星座をあおいで、深....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
にはフランス軍は守勢をとると判断されたのに、その後、フランス軍はドイツの重要産業地帯であるザール地方への攻勢をとるものと判断されるに至ったことが、この方面への兵....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
い。まことに尤もなことである。しかし世田谷はなかなか家が手に入らない。誰しも安全地帯と思っているせいであろう。 が、昨日今日、二軒ばかり明きそう。一軒はもう敷....
海底都市」より 著者:海野十三
しい海底大地震だった。そしてその震源地《しんげんち》が、トロ族の棲《す》んでいる地帯のすぐ下、深さの距離でいって、わずか千メートルばかりのところに起ったものであ....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
“ワシントン崩壊事件の原因は、不可視怪戦車か。――崩壊は引続き蔓延中――軍需工場地帯を南進中” “被害|遂にニューヨーク市に波及。高層建築地帯は昨夜のうちに全壊....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
「すると、その統領なる人物は、ドイツ本国にいるのですね」 「いいえ、ドイツの占領地帯である某高山地方におられる。そこには世界一の天文台と気象台と通信所などがある....
火星兵団」より 著者:海野十三
ということである。火星には、多分生物がいる。それは、火星に空気があることや、植物地帯らしいものがうかがわれることや、それからまた我々は時々、火星人らしいものから....
怪塔王」より 著者:海野十三
の風がすうっと吹いて来るのです。どこまでも沈着な帆村探偵は、こうしたわずかの安全地帯をもとめて、辛うじて息をついていたのに、いまや大利根博士の持つ殺人光線灯が、....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
学生に刺し殺されたというのであった。 その少年の告白によれば―― 水兵が要塞地帯の写真をとっていたので、注意すると、水兵は、はじめぎょっとした様子であったが....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
枝が茂った。一里ゆき、二里ゆき、三里ゆき、思いのほか、田畑も見えず、ほとんど森林地帯を馳る。…… 座席の青いのに、濃い緑が色を合わせて、日の光は、ちらちらと銀....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
る、ごくごく淋しい深山で、そして不思議に山彦のよく響く処でございました。漸く山林地帯を出抜けると、そこは最う山の頂辺で、芝草が一|面に生えて居り、相当に見晴しの....
歯車」より 著者:芥川竜之介
僕を「九百十年代の麒麟児」と呼んだのを思い出し、この十字架のかかった屋根裏も安全地帯ではないことを感じた。 「如何ですか、この頃は?」 「不相変神経ばかり苛々し....
暗号数字」より 著者:海野十三
を我慢して、大阪の街に一歩を印した。 天王寺に近い新世界は、大阪市きっての娯楽地帯であった。そこにはパリのエッフェル塔を形どった通天閣があり、その下には映画館....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
一度敵地を占領して要塞、河川、山地等のよき掩護を欠く時は冬期その地方を撤退、安全地帯に冬営するのが通常である。 ナポレオン以後の戦争のみを研究した人にはなかな....