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地底
「地底〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地底の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
浴だ。両手をあげて――」 と注意を与えた。 三人が六本の手を高く上げたとき、
地底からかすかに呻めくような音楽がきこえてきた。 「ちぇッ、いまいましい第39番....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
イムダルも瀕死の重傷を受けるであろう。すると太陽もまた光を失い、天の穹窿は割れ、
地底の火を封じていた山嶽は破れ、火焔はこの戦場を包囲するであろう。この世界的大火....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
聞えた。エトワールの表と裏とには、制服の警官が張りこんでいるのだったけれど、この
地底の小さい怪音は、彼等の耳に達するには余りに微かであった。一体誰がその怪しい音....
「海底大陸」より 著者:海野十三
いた生物は、ほとんど全部が海水にのまれて死んでしまった。しかしオールソ族だけは、
地底にあったがゆえに、この大殺戮からのがれたのである。そして、かれらの
地底生活が....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
たときに、「おお」とおどろきの声をあげた。 じつに大仕掛の倉庫であった。まるで
地底の大工場へ行ったような気がする。各種のエンジンの予備品が、数も知れないほどた....
「海底都市」より 著者:海野十三
あたりがまっくらで、墨《すみ》つぼの中を歩いているような感じのすることであった。
地底《ちてい》居住者《きょじゅうしゃ》 僕は途中のことをよくおぼえていない。あ....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
にして、びりびり震動する周囲の壁を見廻した。 「どうも今日の爆撃は変だね。いやに
地底ふかく浸透するじゃないか。おい君、対空本部へ電話をかけて事情を聞いてみよ」 ....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
1 大上海の地下を二百メートル下った
地底に、宇宙線をさけて生活している例の変り者の大科学者|金博士のことは、かねて読....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
価値あるものばかり。三段式の上陸用舟艇あり、超ロケット爆弾あり、潜水飛行艇あり、
地底戦車あり、珊瑚礁架橋機あり、都市防衛電気|網あり、組立式戦車|要塞あり、輸送....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
、どうぞしっかりやってください。 奇妙な死骸 ここに一つの奇妙な死骸が、
地底七百メートルの坑道の中で発見された。坑道というのは、鉱石をほりだすため、地の....
「火星兵団」より 著者:海野十三
うだ。
気のせいかと思うが、そうではない。何だか、口笛を吹いているような音が、
地底から、聞えて来るのだった。
「先生、僕にも聞えます。口笛を吹いているような音....
「火薬船」より 著者:海野十三
いから、だからおそれないという意味なんです。太陽光線のとどかないところといえば、
地底か海底か、そのいずれかです」 「なるほど、手のこんだ推理だ」 長官は、別の....
「怪塔王」より 著者:海野十三
きなスイッチを一つ一つ入れていきました。そして最後に大きなハンドルを廻しますと、
地底からおどろおどろと怪しい響が伝わってきました。そしてその響はだんだん大きくな....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
怪事件の顛末 家の中に三人が入ってみますと、別に何の物音もしません。まるで
地底の部屋のように静かです。 老婦人はベッドの上に、暫く寝かして置きました。私....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
、こりゃね、神通川の音と、立山の地獄谷の音が一所になって聞えるんだって言うんだ。
地底がそこらまで続いているんだって、何でもないよ。」 神通は富山市の北端を流る....