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地心
「地心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地心の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
がら、手ずから火口壁の赭褐《しゃかつ》色なる大塊を握《つか》むべきである、そこに
地心の十万億土から迸発《ほうはつ》した、赤焼のした、しかしながら今は凝固した、冷....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ヒエルネ(〔Urban Hja:rne〕 一七一二年)であった。この後者の説では
地心の水は濃厚で濁っていて、しかして沸騰するほど熱いということになっている。 ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
々夜々に此青空の方へ伸びて行く。俺の足の下には大地がある。俺の爪先は、日々夜々に
地心へと向うて入って行く。俺の周囲には空気と空間とがある。俺は此周囲に向うて日々....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
うに、寂びを伴って、その石なだれの尖端は、まっしぐらに梓川の谷に走りこんでいる、
地心から迸発させた岩石の大堆朶を元に還すために、傾け尽くされたような、断末魔の時....
「日記」より 著者:宮本百合子
ことにする。 ○何心なく古雑誌の切れをよんで見たら四十四年の『新小説』で、「南
地心中」、草平、三重吉などが書いて居る。 さすが、鏡花だ。草平その他は如何に明....
「友情に関係あるエッセイ」より 著者:戸坂潤
遍に出来たなどと云うから、神秘的幻想になるのだが。 併し地獄に降ったダンテが、
地心に刺きささったルシフェルの側腹を潜り抜ける時、急に眩暈がして戸迷いをしたとい....