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「地方自治〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地方自治の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
らちあきてき》合祀にて、神社の整理か縮少か将《はた》破壊か、かかる神社と神職とに地方自治の中枢たらんことを望むは間違いもはなはだし、これを神道全体の衰頽と言うべ....
近時政論考」より 著者:陸羯南
る封建制にははなはだしき反対をなさざりき、むしろ中央集権の説に隠然反対して早くも地方自治の利を信認せり。世人に向かいて利己主義を教えたるもなお当時の諸藩主に国家....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
退役願いを申し出たのも、その年、万延元年の夏のはじめであったからで。 長いこと地方自治の一単位とも言うべき村方の世話から、交通輸送の要路にあたる街道一切の面倒....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
携わるとなると、これがまた公共の心なしに勤まる家業でもないのだ。 見て来ると、地方自治の一単位として村方の世話をする役を除いたら、それ以外の彼の勤めというもの....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
といった人たちは祖先以来の習慣によって諸街道交通の要路に当たり、村民の上に立って地方自治の主脳の位置にもあり、もっぱら公共の事業に従って来たために、一家の経済を....
光と風と夢」より 著者:中島敦
トランドとを離れてから、もう丁度、四年になるのだ。 五 ――サモアに於ては古来地方自治の制、極めて鞏固《きょうこ》にして、名目は王国なれども、王は殆ど政治上の....
現実に立って」より 著者:宮本百合子
たちの生活する社会の運営に参加している。そして、その自然な経過として、先ず身近な地方自治体への選挙、被選挙権の行使から、彼女たちの政治的発足をしている。イギリス....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
習のために必要を満しえないという内容の貧困さからきている。 同時に、官立大学の地方自治体への委譲の問題も地方自治体の経済能力の低さから困難に面している。日本の....
修身」より 著者:宮本百合子
二、地方刑罰条例の濫発への警告――売春等取締条例・公安条例など「国会で決定せず、地方自治体できめしかもムヤミにつくりたがる傾向」を批判していた。一九四八年に人権....
東大での話の原稿」より 著者:宮本百合子
。 追放を考えても すべて 人権蹂躙、 読売は 地方刑罰条令が「国会を通らずに地方自治体できめて、それをムヤミにつくることを非難している。 一、今案条例 一、....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
お望みにならぬような方向に性格づけられていく危険がないとはいえません。 最近某地方自治体の首長らが暴徒の脅迫にあつて、心ならずも職責にもとる行動をとつたという....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
金で鑑賞できる唯一の場所なのである。 「公共劇場」というのは、国立ではないが、各地方自治体が所有する公の管轄に属する劇場で、経営の方針は、普通の営利的な興行でな....
決闘」より 著者:神西清
い人間かもしれないのだ。この海や連山に八方から取り囲まれてさえいなければ、自分は地方自治体の錚々の士に、政治家に、雄弁家に、政論家に、功績者になれたかもしれぬの....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
由は何でも無いことである、自家にいたならば、なおさら不自由をせねばなるまいとか、地方自治体の補助もなくて、町独立で立派な病院の維持されようは無いとか、とにかく悪....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
うべきであります。また、吉田内閣は、これのみにとどまらず、警察法の改正によって、地方自治団体の財産を一片の法令によって、国家に取りあげ、憲法の精神を蹂躪せんとし....