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地球
「地球〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地球の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
。猛烈な創造の歓喜を知らない。猛烈な道徳的情熱を知らない。猛烈な、――およそこの
地球を荘厳にすべき、猛烈な何物も知らずにいるんだ。そこに彼等の致命傷《ちめいしょ....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
だりした。それは室内に漂《ただよ》う寒さと戦いつづけている証拠だった。保吉はふと
地球の外の宇宙的寒冷を想像しながら、赤あかと熱した石炭に何か同情に近いものを感じ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
陽の下ばかりではない。
天文学者の説によれば、ヘラクレス星群を発した光は我我の
地球へ達するのに三万六千年を要するそうである。が、ヘラクレス星群と雖《いえど》も....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
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広い暗《やみ》の中に懸った幾つかの太陽。それ等の太陽のまわりには
地球が又幾つもまわっている。
29
前の山みち。円光を頂いた「さん・....
「或る女」より 著者:有島武郎
あう事ができたんだから、わたしはその倉地という方《かた》――倉はお倉の倉で、地は
地球の地と書くの。三吉というお名前は貞《さあ》ちゃんにもわかるでしょう――その倉....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
顔を合わせて、ある程度まで心を触れ合ったどうしが、いったん別れたが最後、同じこの
地球の上に呼吸しながら、未来|永劫またと邂逅わない……それはなんという不思議な、....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の存在を有っているように、私もまたその全体の中で厳しく働く力の総和なのだ。お前は
地球の地殻のようなものだ。千態万様の相に分れて、地殻は目まぐるしい変化を現じては....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
オ/天文学に望遠鏡の導入/教会の迫害/デカルトの宇宙開闢論/渦動説/遊星の形成/
地球の進化に関するライブニッツとステノ/デカルト及びニュートンに対するスウェデン....
「橋」より 著者:池谷信三郎
分たちだけで血みどろだ、って。だから、私が共通な悩みっていえば、人間は、ちょうど
地球自身と同じように、この世の中は、階級という大きな公転を続けながら、その中に、....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
なる暗黒は、太陽や、月や、星によって駆逐さるることなく、一つの永遠の墓衣のように
地球を包み、一人の母のごとくに
地球を抱き締めているのである。 その暗黒がすべて....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
去年の暮に破産してしまった。僕は高い空を見上げ、無数の星の光の中にどのくらいこの
地球の小さいかと云うことを、――従ってどのくらい僕自身の小さいかと云うことを考え....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
のかたちした露台が、薄い空気のなかに、すきとおって浮いていました。さて人間の住む
地球は、大きな赤黒い火の玉のように、あたまの上の空にぶら下がっていました。 *ド....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いでになりました。王冠をあたまにのせて、王しゃくを片手にもって、王さまのしるしの
地球儀の珠を、もうひとつの手にのせていました。 「ちょっとお待ちよ。」と、王さま....
「火星の芝居」より 著者:石川啄木
て花道から案内して行くんだ』 『花道から看客を案内するのか?』 『そうだ。其処が
地球と違ってるね』 『其処ばかりじゃない』 『どうせ違ってるさ。それでね、僕も看....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
月三日のことで、この日の出来事は既に前にも記した通りである。 その十二月には、
地球の磁力によりて、電流の通れる針金の廻転することをも確かめ、翌年も引きつづきこ....