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地球儀
「地球儀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地球儀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猟奇の街」より 著者:佐左木俊郎
のように眠りつづけている赤ん坊を抱いて、彼女は駆けられるだけ駆けた。 敷石道は
地球儀の腹のように碁盤縞《ごばんじま》を膨れ上がらせていた。街の高層建築はその両....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
て今日の飛行機の模型、そうして今日の望遠鏡の模型、そうして今日の竜吐水の模型……
地球儀の模型、螺旋車の模型、軍船の模型、楽器の模型、磁石の模型、写真機の模型……....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
教えよ。石盤を用いてまず片仮名の字形を教え、それより習字本を授けよ。地図を示せ。
地球儀を示せ。日本史略および万国地誌略を問答せよの類だ。試みに半蔵は新刊の小学読....
「蟇の血」より 著者:田中貢太郎
出したがその首が五寸ぐらいも延びて見えた。彼はおやと思って足を止めた。電燈の笠が
地球儀の舞うようにくるくると舞いだした。彼は厭なものを見たと思って路の悪いことも....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
間が愕いた。殊に最もひどい感動をうけたものは、各国参謀軍人であった。あの超電撃的
地球儀的|広汎大作戦が、真実に日本軍の手によって行われたその恐るべき大現実に、爆....
「火星兵団」より 著者:海野十三
となく、どんよりと曇っている感じだ。
ちょうど、苔のついた古い金魚ばちの中へ、
地球儀をほうりこんで、それを外から見ているような感じだ。
千二は、そのことを新....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
室に於て、辻艇長は睡眠中、コーヒー沸しは、もうすぐにぶくぶくやるだろう。ゴム風船
地球儀は、目下|印度洋の附近を書いていられる。艇長九時になっても起きないときは、....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
うな寒々しい最上の客間へ連れ込んだ。そこには壁に地面が掛けてあり、窓には天体儀と
地球儀とが置いてあったが、両方とも寒さで蝋のようになっていた。ここで校長はへんて....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
位の人たちが、ずらりと並んでいます。王の前にはテーブルが一つあって、その上には、
地球儀や、そのほか、種々さま/″\の数学の器械が一ぱい並べてあります。なにしろ今....
「提灯」より 著者:田中貢太郎
れを見い見い歩いて往って其の下へ往ったところで、電灯の笠が針金の網の中でちょうど
地球儀がまわるようにくるくるとまわったそうです。山本はびっくりして立ち止って見る....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いでになりました。王冠をあたまにのせて、王しゃくを片手にもって、王さまのしるしの
地球儀の珠を、もうひとつの手にのせていました。 「ちょっとお待ちよ。」と、王さま....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
があり、拳銃があり洋刀があり、異国船の模型があり、黄色く色づいている龍骨があり、
地球儀があり、天気験器があり、写真器がありホクトメートルがあった。 壁に添って....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
のを感じた。筆を置いて、両手で頭を支えると、自分の頭はまるで二つの柱に立てかけた
地球儀のようであった。 「彼等二人は、ちょうどお中食をしているに違いない……」と....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
い。阿蘭陀風の洋室であった。書棚に積まれた万巻の書、巨大な卓のその上には、精巧な
地球儀が置いてあった。椅子の一つに腰かけているのが、例の鶴髪の老人であった。 ....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
た棚の上に、無数の書籍をはじめとして、大砲の模型、小銃の模型、地雷の模型、巨大な
地球儀、城砦の模型、軍船の模型、洋刀の模型、背嚢の模型、馬具の模型、測量器、靴や....