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「地祇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地祇の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
忘るる能わざらしめ、皇室より下|凡民《ぼんみん》に至るまで、いずれも日本国の天神地祇の御裔《みすえ》なりという有難《ありがた》さを言わず説かずに悟らしむるの道な....
俊寛」より 著者:倉田百三
をともにすることを! 康頼 わしは神々の名によって誓う。天神よ。(天に息を吹く)地祇よ。(地に息を吹く)わしは永久に友を見捨てませぬ。 俊寛 (静かに泣く) 長....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
進め、善をのべ、邪まなる人はもちろん話をも防ぎ、ただ善き道に導き奉り、共に天神|地祇の冥助を、永く蒙り給わんことを願い給うべし。しからば若き人のあまりに行き過ぎ....
親鸞」より 著者:三木清
要しない。「念仏者は無礙の一道なり。そのいはれいかんとならば、信心の行者には天神地祇も敬伏し、魔界外道も障礙することなし。罪悪も業報も感ずることあたはず、諸善も....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
。もとよりその委曲に渉りてこれを論ずれば、韓漢帰化人の後もあるべし。いわゆる天神地祇の裔孫もまたこれなきにあらじ。しかも大体においては右の三者を列挙すべく、しか....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
おいては、未だ官国奉幣の例に預っていなかったけれども、既に延喜式には、所謂天神・地祇三千一百三十二座の中において、明らかに蕃神の社の、少からず録上せられているの....
山の人生」より 著者:柳田国男
日本現在の村々の信仰には、根原に新旧の二系統があった。朝家の法制にもかつて天神|地祇を分たれたが、のちの宗像・賀茂・八幡・熊野・春日・住吉・諏訪・白山・鹿島・香....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
化人もこれに同化してしまったのだと申してよろしい。我が日本の国には、神様に天神・地祇という区別がありまして、すなわち天津神・国津神ですが、その天津神とは高天原の....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
る。しかるに仏教流通の結果として、はてはかつて獣肉を供物として捧げた筈の我が天神地祇までが、肉食屠殺を忌み給うという思想が一般に流布して、彼らは穢れたものである....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
尊が、興正菩薩と言われたように、特に菩薩号を許されることもある。古くは日本の天神地祇すべて護法善神の列にあるものと考えられていたが、その中にも特に八幡大神や宗像....