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「地租〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地租の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ら、まるで善悪の対照を見せつけられるようなものさね。こんな乱暴なやり口じゃ、今に地租の改正が始まっても、思いやられるナ。そりゃ、お民、あれほど半蔵さんが山林事件....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
って容易でなかったというは、戸長(旧|庄屋の改称)としての彼が遠からずやって来る地租改正を眼前に見て、助役相手にとかくはかの行かない地券調べのようなめんどうな仕....
分配」より 著者:島崎藤村
郎一人の力にも及ぶまいから、このほうはあの子の村の友だちと二人の共同経営とした。地租、肥料、籾などの代を差し引き、労力も二人で持ち寄れば、収穫も二人で分けさせる....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ケチな会ではないというなら、それまでだが。――某紙の調査を借りるならば、道府県の地租付加税は全国平均国税一円に対して一円三十三銭六厘に当っているそうだが、処が東....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うまく治めたのだ。徳川時代には、小田原附近から関八州へかけてが、全国中でいちばん地租の安いところであったが、これは全くの早雲の余沢《よたく》だ」 「それで、北条....
日記・書簡」より 著者:宮本百合子
うな言葉はつまり、弱者の云うことで――実際、此のサクバクたる農村が、郡山と同様の地租その他を負担させられると云うのは可哀そうなことです。 「でも、地価や何かがあ....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
らしく、だんだん懇意になって話してみると、一人は挙人老爺の先々代に滞っていた古い地租の追徴であった。もう一人は何のこったか好く解らなかった。彼等は阿Qにわけを訊....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
し、それと共にもちろん人口も年々減少しつつある。ミリすなわちサルタンに支払う一般地租は、それ自身としては穏当なものである1)。しかしトルコ政府に伝統約な悪弊によ....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
らの輸入に対する奨励金の性質を有っているから、地主にとって不利である 第十二章地租 (六六)地代と共に変動する地租は地代に対する租税であり、従って価格に影響....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
りも以上の租税《そぜい》を払っている例すらある。そんなら、彼ら大尽《だいじん》は地租《ちそ》の目《もく》の下《もと》に多額の負担ありやと尋《たず》ぬれば、彼らの....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、遊園地や遊猟場から成っていたので、この所領土は開墾されることになった。なるほど地租は啻に重税であるのみならず、その賦課が不公平である。しかしながらこの不都合は....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
して支払わしめるのは、いささか困難に思われる。同時にまた、かくの如く考えるならば地租は偏頗なものとなるであろうが、この点を別とすれば、地租は貨物の価格を騰貴せし....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
起直に政府に抗せんとし、すでにその用意に着手したるものもあり。 また百姓の輩は地租改正のために竹槍席旗の暴動を醸したるその余炎未だ収まらず、況んや現に政府の顕....
和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
うこととなった。けれども京浜鉄道の開設に際して小野友五郎がその測量に従事したり、地租改正の時に備中の和算家平松誠一が諸県下に出張して測量術など教授したごとき事実....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
は実に であってその遣り方はまずこういう訳です。一体田畑があればそれに政府から地租を課さねばならん。その地租を課するにもどれだけの大きさの田地ということが分ら....