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地米
「地米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地米の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
はすぐ立っていった。
「どうもやはり北海道米はなあ増《ふ》えが悪るうて。したら内
地米の方に……何等どこにしますかなあ」
買手の声は聞こえないけれども、母のそう....
「朝の風」より 著者:宮本百合子
棒鱈屋のさきの米屋に、米の御註文は現金で願いますと刷ったビラと並んだ黒板に、内
地米二割、外米八割と書かれていた。マッチ配給イタシマス。そういう貼紙が荒物屋にあ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
戸で生れた東北系の人である。 廻米とは仙台領の米を船で廻してくることで、その領
地米を江戸|邸《やしき》で受取る役人なのだ。江戸詰の藩士の禄高通り全部米で与えた....
「外米と農民」より 著者:黒島伝治
を稼がせるばかりで、いずれの農家でも頗る評判が悪かった。 それからまもなく、内
地米一斗に外米四升が添加されるようになって麦の混食には平気だった者も外米のバラ/....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
のを酒田の釣友本間祐介氏から、記念品として贈られた。 羽州の旅数日、いつの日も
地米の飯に恵まれた。豊かな幸福を感じたのである。これは庄内平野が広々としてあるお....