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「地者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地者の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
ると殺気が漲っているようだった。大阪のでん公と比べものにならぬほど歯切れの良い土地者が暖簾をくぐると、どぎまぎした。兄ちゃんは上方だねといわれると、え、そうでん....
明暗」より 著者:夏目漱石
津田にとってたしかに一種の暗示であった。彼は午後の何時間かをその軽便に揺られる転地者であった。ことによると同じ方角へ遊びに行く連中かも知れないと思った津田の耳は....
婦系図」より 著者:泉鏡花
のに心付いて、主税は思わず眉を寄せた。 諸家お出入りの媒妁人、ある意味における地者稼の冠たる大家、さては、と早やお妙の事が胸に応えて、先ずともかくも二階へ通す....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
であるのを矯正するがためであったと弁解した。そうして、彼は半気ちがいのような片意地者であったと説明した。いずれにしても、この孤児の死によって、叔母は自分の兄の財....
土地に還る」より 著者:豊島与志雄
ました。その中で彼は、立ち後れながらも、あちこちに耕作地を占拠しました。地主や借地者にもわたりをつけました。そして彼の畑地は、最もよく耕されたものの一つとなりま....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
かりではありません。そのころの血気な徒は、素人も、堅気、令嬢ごときは。……へん、地者、と称えた。何だ、地ものか。 薬でも、とろろはあやまる。……誰もご馳走をし....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
え、人のよさそうなその家のお婆さんが出て来た。そして五丈館氏や運転手氏などの、土地者同士が顔をよせあい、いやもう、話すまいことか。まるで犬の市でも立ったように、....
放浪」より 著者:織田作之助
ると殺気が漲っているようだった。大阪のでん公と比べものにならぬほど歯切れの良い土地者が暖簾をくゞると、どぎまぎした。兄ちゃんは上方だねといわれると、え、そうでね....