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地衣
「地衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
でいる。 次第に喬木の森林に入った、白く光る朽木は、悪草の臭いや、饐えたような
地衣の匂いの中に立ち腐れになっている、うっかり手が触れると、海鼠の肌のような滑ら....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
茂する暖地から、山頂近くチズゴケやハナゴケなど、寒帯の子供なる苔類が、こびりつく
地衣帯に至るまでの間は、登山路として最も興味あるもので、手ッ取り早くいえば、一番....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
あてにしているわけではなかった。最近の観測によると、火星には植物でもずっと下等な
地衣類がはえているだけで、動物はまずいないのであろうといわれる。つまり火星人なん....
「恩人」より 著者:豊島与志雄
研究の方が面白いでしょうと思って……。」 「面白いね。」 それから叔父は種々な
地衣科植物についてその微妙な作用を話して聞かせた。西嵯峨野に近来妙な苔が発生して....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ある不可思議な害悪に侵されてる部分にはいった。蜘蛛《くも》の糸のような長い細かな
地衣科の苔類が、赤い樅の枝を網で包み込み、それを頭から足までからげ上げ、木から木....
「自転車嬢の危難」より 著者:ドイルアーサー・コナン
来ませんでしたが、いずれ私の知らない者だろうと思われますの。彼は黒い着物を着て、
地衣の帽子をかぶっていました。私の目にはっきりと残っているものは、ただその灰黒色....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
は医学博士山崎|正董《まさただ》氏であったが、今は既に故人となった。 サルオガセ
地衣類植物(Lichenes)に昔からサルオガセと呼ぶものがあって、書物に出てい....