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地誌
「地誌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地誌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
もう出来たのですか?
小説家 大抵《たいてい》出来ました。ただ読む筈だった紀行や
地誌なぞが、未だに読み切れないのに弱っています。
編輯者 (気がなさそうに)そん....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
とと存候、何卒不悪御思召被下度候、追々年もさし迫りさぞ御忙しきことと存候、大日本
地誌は先日も紫紅兄の横浜通なる眼光を以て批評せられ大にヘコミ居申候ことに御座候、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
字形を教え、それより習字本を授けよ。地図を示せ。地球儀を示せ。日本史略および万国
地誌略を問答せよの類だ。試みに半蔵は新刊の小学読本を開いて見ると、世界人種のこと....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
的に其の中に内乱紛争の因由を蔵するものというべし。 ――J・B・ステェア「サモア
地誌」―― 一八八一年、五つの称号の中、「マリエトア」「ナトアイテレ」「タマ....
「小春」より 著者:国木田独歩
コットをばあざけりしウォーズウォルスは、決して写実的に自然を観てその詩中に湖国の
地誌と山川草木を説いたのではなく、ただ自然その物の表象変化を観てその真髄の美感を....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
では平岳と称するのであるまいかと想うて、『越後名寄』、『新編会津風土記』、『日本
地誌提要』、『大日本地名辞書』などを漁って見たが、二山の記事は勿論のこと、いずれ....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
帽子岳ノ中央ヨリ発シ、片品川ニ入ル。 という記事がある。猪子鼻は猪ノ鼻とも称し、
地誌などにも猪ノ鼻の瀑は、上野第一の瀑布であるように記載してあるが、大町桂月氏の....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
」と書いた例がある。朝鮮そのものも、また、実は支那から見て日の本であった。朝鮮の
地誌なる東国輿地勝覧に朝鮮の名義を解して、「東表日出の地に居るが故に朝鮮と名付く....
「西航日録」より 著者:井上円了
、その地は蘇州である。) 翌十八日、快晴。ポートラッシュより電車に駕し、世界の
地誌上その名最も高きジャイアンツ・コーズウェー(Giant Causeway)に....
「古事記」より 著者:武田祐吉
な時代であつた。この文化運動の一環として歴史的體系による古事記日本書紀は成立し、
地誌的體系による風土記は選進されたのである。 奈良時代の文化は、大陸の文化を指....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
部」というものの名称を継いでいるのでありましょう。「余部」という名は、奈良朝頃の
地誌や、平安朝頃の郷村名を書いたものによく出ておりまして、全国各地にあったのであ....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
きものであろう。 産所という一種の賤民のあった事は、つとに「賤者考」や「近江輿
地誌略」等によって注意された事で、柳田君の「郷土研究」にもその説が出ておった。こ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
今さらこと新しく言うまでもないところで、すでに本居内遠翁の『賤者考』や、『近江輿
地誌略』などにもその説の出ていることは、多数の読者諸君のつとにご承知のことと思う....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
日の私の講演の要点の筆記を整理しているのに驚いた。板垣大佐の数字に明るいのは兵要
地誌班出身のためとのみ思っていた私は、この勉強があるのに感激した次第であった。 ....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
前を勝手に付けたものが少くない。帰京後私の手の届く限り此辺の山に関する古い地図や
地誌の類を漁ったのであるが、記録を有する山は一として見当らなかった。されば現に其....