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地軸
「地軸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地軸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
すむらさき》になった。山が、雲が、湖が皆|半空《はんくう》に浮んで見えた。同時に
地軸《ちじく》も砕けたような、落雷の音が耳を裂《さ》いた。彼は思わず飛び立とうと....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
えられることは、四つある。第一は、地球軌道楕円率の変化があって起る場合。第二は、
地軸の移動によって起る場合、第三は、太陽熱の変化によって起る場合。それから第四は....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
或る時は天界を果から果まで遊行する彗星が、その稀れなる光を投げた。或る時は地球の
地軸が角度を変えた。それらの有らゆる力はその力の凡てを集めて私の中に積み重ってい....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
モントの「フォアラウンド」を買う。三十五円なり。 ◯小栗虫太郎君の「有尾人」と「
地軸二万哩」の二冊を検読す。朱線にて為すべきところ方々ある外、全く復刊出来ざるも....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
硝子の震動なども加わったりするせいもあるだろうが、今度は前にも倍増して、さながら
地軸を震動させんばかりの轟きであった。そして、そのおどろと鳴り轟く響が、陰惨な死....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ろう? 他の大河へ合するのであろうか? それとも海へ入るのであろうか? それとも
地軸へ落ち込むのであろうか? 富士の岩根を貫き流れる、名のない大河は名のないよ....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
ことなった。 39 天輪よ、滅亡はお前の憎しみ、 無情はお前|日頃のつとめ。
地軸よ、
地軸よ、お前のふところの中にこそは かぎりなくも秘められている尊い宝*!....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
十五階の摩天閣たるエディ・ホテルが安定を失って、ぐらぐらと傾き始めたかと思うと、
地軸が裂けるような一大音響をたててとうとう横たおしにたおれてしまい、地上は忽ち阿....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
るであろうと思われるこの難事を博士はとたんに胸のうちに解決をつけていたのだ。 「
地軸を廻せば、そんなことは自由自在に出来るじゃないか」
地軸を廻すとは? 地....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
真暗になり、盆をひっくりかえしたような豪雨となった。それに交って、どろんどろんと
地軸もさけんばかりに雷鳴はとどろく。 「おい離れるな」 「おう、舵をとられるな」....
「雷」より 著者:海野十三
の言葉を吐いた。 そのときだった。 紫電一閃! 呀っと叫ぶ間もなく、轟然、
地軸が裂けるかと思うばかりの大音響と共に、四郎の乗っている櫓は天に沖する真赤な火....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
人外魔境
地軸二万哩 小栗虫太郎 魔境からの使者 ――折竹氏、中央亜細亜へゆく。世....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
であった。 陽気で無邪気なかの女はまた、恐ろしく思索好きだ。思索が遠い天心か、
地軸にかかっている時もあり、優生学や、死後の問題でもあり、因果律や自己の運命観に....
「白痴」より 著者:坂口安吾
ぐり蒲団を楯にかくれていた。爆撃は伊沢の家から四五百|米離れた地区へ集中したが、
地軸もろとも家はゆれ、爆撃の音と同時に呼吸も思念も中絶する。同じように落ちてくる....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
から彼方の村へかけて裂いて投げつけるような女子供の叫び声が挙がる。そして間もなく
地軸を捻じ切るような底気味の悪い大音響が天地を支配して、洪水のように火焔は空に吐....