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「地階〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地階の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
て、鼻が痛んだ。暖いところを求めて難波の駅から地下鉄の方へ降りて行き、南海高島屋地階の鉄扉の前にうずくまっていたが、やがてごろりと横になり、いつのまにか寝込んで....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
雁金さん。痣蟹の逃げ路が、とうとう分りましたよ。このキャバレーの縁の下を通って、地階の物置の中へ抜けられるんです。そこからはすぐ表へとびだせます。貴方の号令がう....
地中魔」より 著者:海野十三
きた。 「はてな」と彼は日本銀行の地下室でいった。 「はてな」と又、東京百貨店の地階でいった。 「はてな」と彼はまた三井銀行の地下室でもいった。 三吉は、その....
地球盗難」より 著者:海野十三
。やがてエレヴェーターはゴーッと下に下っていったが、エレヴェーターの停ったのは、地階だった。彼は死刑囚のように、外に引張りだされた。 「おれをどうしようというの....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
何にも知らずにぐっすり眠ってしまったのです。……ええ、宿直室は、用務員さん達のが地階で、私達のは三階の裏側に当っています。六階から屋上に通ずるドアーですか? 別....
河明り」より 著者:岡本かの子
とだがこの雑貨貿易商である娘の店の若い店員たちの寝泊りにあててあり、二階の二室と地階の奥の一つ、これも貸部屋では無かった。たった一つ空いているといい、私に貸すこ....
断層顔」より 著者:海野十三
にだ」 「僕はもちろんお供しますよ、おじさま」 甥は急に笑顔になった。 水銀地階区三九九――が谷間シズカと碇曳治との愛の巣の所在だった。 老探偵は甥と肩を....
怪星ガン」より 著者:海野十三
こんな大切な箱包みなら、ハイロに持ってもらうことはできないはずだ。 秘密の地階へ ハイロは、三根夫をつれて、外へでた。 ちょっと見たところ、ふたりのガ....
一坪館」より 著者:海野十三
佐のひろげた図面には塔のような家がかいてあった。それは三階建になっていた。いや、地階があるから四階だ。 一階は表へひらいた店になっていて、たくさんの花の鉢をな....
超人間X号」より 著者:海野十三
いぞ。機械人間《ロボット》は、ひとりで上に動きだすはずはないのだ。いや、待てよ。地階《ちかい》の倉庫《そうこ》に、古い型の制御台が一つしまってあった。あれをだれ....
火星探険」より 著者:海野十三
少年は、にわかに元気づいて、ネッドを案内に先立たせ、その部屋へ行ってみた。そこは地階七階にある倉庫の一つであった。彼等の自動車の外にも、乗用車やトラックが入れて....
地獄の使者」より 著者:海野十三
婦の小林トメが持って来たものに相違ないといって居ります。それは午後九時、家政婦が地階の部屋へ引取る前に、用意をして銀の盆にのせて持って来たんだそうです」 検事....
のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
。もう今はたいへんなスピードで落ちていますよ。なにしろ、これがエレベーターなら、地階三十階ぐらいに相当する下まで下りるのです。なにしろ、地面から測って、二百メー....
怪塔王」より 著者:海野十三
なくなるくらいはげしくなりました。 飛ぶ塔 1 とつぜん怪塔の地階におこったものすごい物音! 一体それは、なんであったでしょうか。 らっ、....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
って来ようと、最近人に教えられ、いくらか馴染になった、有楽町辺の大石造館十三階、地階の床屋へ行くと、お帽子お外套というも極りの悪い代ものが釦で棚へ入って、「お目....