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地震動
「地震動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
地震動の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
らずば諸天|香華《こうげ》を雨《ふら》さんと言うに、声に応じて曼陀羅花降り下り大
地震動と来た、太子すなわち鹿皮衣を解きて頭目を纏い、合手して身を虎の前に投じ母虎....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んでしたが、なにしろ凄まじい音をさせて、三度もつづいて爆発したんです。さながら天
地震動という勢いで、久兵衛の家は勿論、その近所二丁四方は家屋も土蔵も物置も、みん....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
どうと鳴っている。雷は縦横無尽に駈けめぐってガラガラとひびいている。文字通りの天
地震動である。こんなありさまで、あしたは無事に帰られるかと危ぶまれた。天候の悪い....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
晩餐の図である。私は目を見はった。これはさながら地獄の絵掛地。ごったがえしの、天
地震動の大騒ぎ。否。人の世の最も切なき阿修羅の姿だ。 十九世紀のヨオロッパの文....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
て山のごとく起り、両の眼|宛然《さながら》血の湖のごとく、一たび※《ほ》ゆれば大
地震動し、口より毒を吐く事洪水に似、飛鳥|竭《つ》き、奔獣尽き、流水より※《がく....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
ない。――ひとり気が昂ると一所に、足をなぐように、腰をついて倒れました。」 天
地震動、瓦落ち、石崩れ、壁落つる、血煙の裡に、一樹が我に返った時は、もう屋根の中....
「わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
るであらう、善童は習はざる諸道に通達してゐる、東西の空が焼け、枯木に花が咲き、天
地震動し、そのとき人々がクルス(十字架)をかゞげて野山をはせめぐり切支丹の世とな....
「工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
れているのに気付いて、これを無くする考案をしたりした。また多数の共鳴体を並列して
地震動を分析する装置を考案し実際の地震の観測に使用してかなり面白い結果を得た。ま....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
足あり、他人の足の如し。足あり、大磐石の如し。僅に指頭を以てこの脚頭に触るれば天
地震動、草木号叫。女蝸氏未だこの足を断じ去って、五色の石を作らず。(十四日) ▲....