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「地震計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

地震計の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俘囚」より 著者:海野十三
、あの置き手紙! それは松永の筆蹟に違いなかったけれど、その走り書きのペンの跡は地震計の針のように震《ふる》え、やっと次のような文面を判読することが出来たほどだ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
る折竹の言葉が、それから十日ばかり後に実現することになった。それまでも、あるいは地震計を据えて微動のようなものを計ったり、土人に、オムブのような浮く樹を運ばせて....
地中魔」より 著者:海野十三
と、これが三吉の大疑問だった。 さて「岩」は、どこに潜んでいる? 博士の地震計 「そんなばか気たことがあるものかね」 そういったのは、鉱物学の大家、真....
自叙伝」より 著者:大杉栄
のが立っていた。実際そこには気温、気圧、風力、雨量などを計るかなり精巧な器械や、地震計などが備えつけられてあった。 中学校の三、四年程度までしかやらない初等学....
恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
だ。従って恋愛曲線なる語は、恋愛運動の記録ということを意味するのだ。君は、地震が地震計によって曲線として記録されることを聞いたであろう。今、煤を塗った紙を円筒に....
宇宙爆撃」より 著者:蘭郁二郎
)磁力線の曲線をオッシログラフに取っている時に感じたのでございますが、丁度これが地震計のような感じがいたしますので、これによって地震の予知が出来ましたら、例えば....
北氷洋の氷の割れる音」より 著者:寺田寅彦
けて地磁気や気象の観測をしたり、あるいは火薬の爆発によって人工地震波を作りそれを地震計で観測した結果から氷盤の厚さを測定したり、あるいはまた近ごろ学界の問題にな....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
そのかすかな余響を伝えている。すなわち地震ならびに火山の現象である。 わずかに地震計に感じるくらいの地震ならば日本のどこかに一つ二つ起こらない日はまれであり、....
東京要塞」より 著者:海野十三
んか」 「なるほど、そうやればいいわけだね」 大官は莞爾と笑った。 自記地震計 その翌朝のことだった。 帆村探偵はまた左官の道具と弁当箱とをさげて、....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
動に現れます、その人の人格というものは芸術家の作品と同じものでしょう。 神経と地震計とは似ています、どちらもピリピリと動いて震えます、そして震うただけの記録が....
大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
二時間に八十八回、そのつぎが六十回、七十回と来ました。どんな小さな地震をも感じる地震計という機械に表われた数は、合計千七百回以上に上っています。 ....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
、四に十二月十六日夜地震、同夜半に大潮入つて、南向の国は尽く破損す、西北向の国は地震計りと言ふ、当所(崎浜)には五十人溺死、西寺東寺の麓には四百人、甲浦には三百....
工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
突の振動の問題でも、従来の理論的取扱い方に不満を感じて色々の点から改良を試みた。地震計の震動体にメルデ実験に相当する作用のあるのが見逃されているのに気付いて、こ....
地震雑感」より 著者:寺田寅彦
度を分類する事はあっても、結局は赤玉と黒玉とを区別するようなものである。第二には地震計測の方面がある。この方面の専攻者にとっては、地震というものはただ地盤の複雑....
長島の死」より 著者:坂口安吾
六度であるが、覚めたときは四十一度になっている。その体温表は、丁度過ぐる大震災の地震計を見るようなものである。生きながら、その顔は死の相であったし、視覚も触覚も....