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坊ちゃん育ち
「坊ちゃん育ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
坊ちゃん育ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乞食学生」より 著者:太宰治
と同じ事だ。」私は、この少年と共に今まで時を費したのを後悔していた。 「君は、お
坊ちゃん育ちだな。人から金をもらう、つらさを知らないんだ。」少年は、負けていなか....
「河明り」より 著者:岡本かの子
であり乍ら、自己の好みに対しては一克な癇癖のようなものを持っていた。それは純粋な
坊ちゃん育ちらしい感じも与えた。 「さあ、明日からはいよいよお茶の水の切り堀りに....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
斯《こ》うして、世の辛酸を嘗《な》めつくした中老の亜米利加《アメリカ》女と、
坊ちゃん育ちで、我儘《わがまま》で天才的な若いスコットランド人との結婚生活が始ま....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
徒町一丁目の十六番地へ葉茶屋を出しました、松山園とかいう暖簾を出して、亭主の方が
坊ちゃん育ちの善い人だから、それに美代ちゃんは旦那に御贔屓になったんですから……....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
美妙斎は二十七になった美丈夫だ。白皙《はくせき》、黒髪、長身で、おとなしやかな
坊ちゃん育ちも、彼の覇気《はき》は、かなり自由に伸びて、雑誌『都《みやこ》の花』....