坊主山[語句情報] » 坊主山

「坊主山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

坊主山の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
廻廊を這い出して、また土山の上に立った。日は透《す》き徹《とお》るように明かるく坊主山《ぼうずやま》を照らしている。野菊に似た小さな花が処々に見える。じっと日を....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
打ち見たところ、ちと変哲が無さすぎて、寂しい故、枯木も山の賑いのコブを二つ三つ、坊主山のてっぺんに植えつけてくれようか。眼から出た火で山火事無用じゃ」 と、言....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た。消えたのではない、隠れたのでしょう。 大見晴らしからながめた小仏の全山は、坊主山とは言いながら、それを与瀬へ下りようとする中腹には林があります。多分、火の....
贋物」より 著者:葛西善蔵
んと建っていた。西向きの家の前は往来を隔てた杉山と、その上の二千尺もあろうという坊主山で塞がれ、後ろの杉や松の生えた山裾の下の谷間は田や畠になっていて、それを越....