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「坊舎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

坊舎の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
めに、寺領六百石を領して、開山堂、弁財天祠、外久蔵主稲荷、常念仏堂、経堂、無縁塚坊舎が三カ寺、所北寮が百軒、浄土宗関東十八|檀林中の随一を誇るだけあって、広大壮....
法然行伝」より 著者:中里介山
人往生の地である。その跡というのは東西三丈余、南北十丈ばかり、その中に立てられた坊舎であるから、その構えの程も大抵想像がつく。如何《いか》に質素倹約のものであっ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に興福寺の伽藍があり森が囲み、塔が聳えてみえる。 また、野から彼方の高畠には、坊舎や神官の住居がみえ、奈良の町屋は、その先の低地に昼間も霞んでいた。 「もう済....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いがあると、ほどなく、弟宮の座主は、みずからその兄宮のいる東塔南谷の円融坊とよぶ坊舎の内を、そっと訪ねていたのだった。 人を遠ざけて――。 両宮は、夜に入る....
私本太平記」より 著者:吉川英治
軍兵は、われがちに吉野の山上へ込み入った。 行宮はすぐ火を放たれ、蔵王堂以下の坊舎から山門すべても炎となった。それは何の抵抗もなく燃えるがままに燃える不気味な....