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坐乗
「坐乗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
坐乗の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ー博士は誰よりも落ち着きを保持していた。博士は、サンキス号の観測室から、同じ船に
坐乗している護衛艦隊の司令ペップ大佐に対し、適切にして明快なる指令を発した。 「....
「地球要塞」より 著者:海野十三
とを読みあげるかと、それを待った。 「では、読みます。――鬼塚元帥は、黒馬博士|
坐乗《ざじょう》の魚雷型《ぎょらいがた》快速潜水艇を認めて、博士の健在を大いに慶....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
輪を大きく見せて、つぎに字幕。 「明治四十二年十月二十六日午前八時、元勲伊藤公の
坐乗せる特別列車は、長春より一路|哈爾賓をさして急ぎつつあった。」 食堂車内の....
「三国志」より 著者:吉川英治
各部の大将に旨を伝え、自身もまた多くの旗下と共に水寨へ臨んで、その中にある旗艦に
坐乗していた。 この日、落日は鉛色の雲にさえぎられ、暮るるに及んで、風はいよい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
見たのである。 追っかけてみると、その舟群からは猛烈な抵抗があり、それこそ天皇
坐乗のものにちがいなしと直感された。そこで彼は、全船列の舟かがりを滅灯させ、どこ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
うな無数の灯を近々と見せていた。 室ノ泊の群船に一夜が明けた翌日だった。尊氏が
坐乗の大船へ、ひる頃、一団の伺候者があった。――奥地の白旗城から出てきた赤松円心....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
らだった。 「太々しさよ!」 と、義貞は今朝から、二本松の陣地にあって、尊氏が
坐乗しているにちがいない、その船列中の本船の一|檣頭を、睨みとおしに、睨んでいた....