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坑道
「坑道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
坑道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「予報省告示」より 著者:海野十三
した約三千名の地球人類は行方不明となる。彼らの多くは、地底定住の努力半ばに於て、
坑道内で死滅。 人暦八千百九十四年 支配当局の厳重なる取締と警戒にも拘らず、....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
にあって、地下百メートルの探さにあった。この地下街に入るには、東京市内で六ヶ所の
坑道入口が設けられてあった。いずれも、偽装をこらした秘密入口であるために、入口附....
「地中魔」より 著者:海野十三
私達は金庫の前面ばかりを注意していましたが、岩の方はその裏を掻いて、地下から
坑道を掘り、金庫の裏側のあまり丈夫でないところを破って、金貨を盗んでいったのです....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
らだ。それに、恐らくその解答も、大時代な秘密築城風景にすぎまいと思うね――隠扉、
坑道。ハハハハハ、だいたいどういう意志で、ディグスビイが十二宮に秘密記法を残した....
「土鼠と落盤」より 著者:黒島伝治
気の鉄管にくゝりつけた電球が薄ぼんやりと漆黒の坑内を照している。 地下八百尺の
坑道を占領している湿っぽい闇は、あらゆる光を吸い尽した。電燈から五六歩離れると、....
「海底都市」より 著者:海野十三
市の骨格《こっかく》に相当する八十階で建坪《たてつぼ》一万一千平方キロメートルの
坑道ががっちり出来たのが、実に起工後十四日目なんです。それからこんどは、生活に必....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
《へいふく》した。――どうだ、聞いているかね」 旅順戦《りょじゅんせん》の
坑道《こうどう》 「ええ、聞いております。なかなか面白い浪花節的《なにわぶしてき....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ってください。 奇妙な死骸 ここに一つの奇妙な死骸が、地底七百メートルの
坑道の中で発見された。
坑道というのは、鉱石をほりだすため、地の底へむけてほった穴....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ほかの人に洩らしてはいけませんよ。つまり鉱山――銅や石炭やそういう鉱物の出る山の
坑道の、奥深く逃げこんでいるのです」
「鉱山の
坑道にはいっておれば、かならず助か....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
とわたしは、鉱山の入口に行って、アルキシーを待つことにした。 わたしたちはどの
坑道から工夫たちが出て来るか教えてもらった。それで六時すこし過ぎに、わたしたちは....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
う」 呟きながら紋太夫は足早にそっちへ進んで行った。はたして一人の大男が、狭い
坑道に立ちはだかり、豪然と焚火に当たっていたが、紋太夫を見ると、手を拡げ、大きな....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
票を受取ったお品は、捲立の底で空になって降ろされて来た炭車を取ると、そのまま長い
坑道を峯吉の採炭場へ帰って行った。炭坑は、謂わば黒い息づく地下都市である。二本の....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ったのを取り上げる。
まあ、どんな穹窿を爆破したり、
どんな深い穴や、どんな長い
坑道の奥を、
奈落の底の近所まで、宝のありかを
知った人は這入ったりしなくてはな....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
た鉱山のうちにも、事変以来復活の道を辿りだしたものが少なくない。また、新しく採鉱
坑道の開鑿に着手された鉱山も、もちろん多いことだろう。この銀山駅の索道を一例とす....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
。それより他に仕方がなかったのでした。しかも塹壕戦は長く続くので、地中の薄汚ない
坑道の中で、地層だけを見詰めて歳月を送っては、人間の生活だかもぐらもちの生活だか....