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「坤軸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

坤軸の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪の白峰」より 著者:小島烏水
に、午後より夕まで、または夕より十二時頃まで、凄《すさ》まじき音をたて、この夜|坤軸《こんじく》を砕く大雪崩の、岩角より火花を迸発《ほうはつ》する深山の景色を忍....
婦系図」より 著者:泉鏡花
はただ二本三本を植棄てた、長方形の空地に過ぎぬが、そのかわり富士は一目。 地を坤軸から掘覆して、将棊倒に凭せかけたような、あらゆる峰を麓に抱いて、折からの蒼空....
旅愁」より 著者:横光利一
の風景の中から出たのだった。廻り巡って見て来た地表のすべての眺めの中、この一点を坤軸として選み落された自分だった。 「ああ、どうして俺は、このパリへ生れて来なか....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
りなのと二枚ある。以前はこれが一面の目を驚かすものだったが、何の年かの大地震に、坤軸を覆して、左右へ裂けたのだそうである。 またこの石を、城下のものは一口に呼....
五重塔」より 著者:幸田露伴
階一階また一階、五重|巍然と聳えしさま、金剛力士が魔軍を睥睨んで十六丈の姿を現じ坤軸動がす足ぶみして巌上に突っ立ちたるごとく、天晴れ立派に建ったるかな、あら快よ....