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坦道
「坦道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
坦道の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
時、まだ昧いうち、提灯を便りての出発。梓川の右岸に沿い、数丁登って河童橋を渡り、
坦道を一里ばかり行くと、徳合の小屋、左に折れ川を越えて、少々下れば、穂高仙人、嘉....
「快走」より 著者:岡本かの子
。東の空には満月に近い月が青白い光りを刻々に増して来て、幅三尺の堤防の上を真白な
坦道のように目立たせた。道子は急に総毛立ったので、身体をぶるぶる震わせながら堤防....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
見晴し台に出る。そこの茶店から望まれる遠い高松市はもう街の灯だった。小松原の
坦道を足にまかせてテクテク歩く。南嶺の東北端だという断崖の上へ出た。小肥りな茶店....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
* 一望の耕作地、鈴谷平野。 いよいよ私たちの自動車は最端の峠をその麓の
坦道へと迂回し初めた。 だが、その山腹のお花畑の美しさは、その紅は黄は紫は、全....